高齢犬の元気と健康のために
「高齢犬と楽しく過ごす方法 3」


4.高齢犬の食欲の変化
■食欲の老化度チェック

□食べる量が減ってきた  
□食べ物/おやつにあまり興味を示さなくなった  
□食べ物に執着するようになった  
□いくら食べても満足しない  
□食べる時に食事をこぼすようになった  
□食べ物の好みが変わった

犬の場合、食事の変化に対する欲求は人間ほど強くないので、たいていは同じ食事を毎日飽きずに食べてくれます。

しかし、時々、食事を残したり全く手をつけないことがあります。

高齢犬の場合、「食事に飽きてしまったのかも」と考える前に、胃腸の調子や歯や歯肉の調子が悪い、など、「体調が悪いのかも」と考えてあげてください。

[対策]
年齢と共に消化機能、代謝機能、嗅覚や味覚も変化してきます。
高齢犬には、運動量の減少に伴う体重増加を予防し、消化吸収が良く、筋肉量の維持のための良質なタンパク質を含む、そんな食事が求められます。  

若いときと同じ食事を喜んで食べてていても、だんだん「最適な食事」とはいえなくなってきます。  
ライフステージにあった食事を選んであげましょう。


5.高齢犬のトイレの変化

■トイレの老化度チェック

□トイレの時間(タイミング)まで我慢できなくなってきた  
□トイレにたびたび行きたがるようになった  
□オシッコに時間がかかるようになった  
□トイレのルールを間違えるようになった  
□排便姿勢を取ってからうんちが出るまで時間がかかるようになった  
□興奮したり吠えるとオシッコを漏らすことがある  
□トイレ以外で何気なくうんちやオシッコをすることがある

[排尿]
腎臓の機能が衰えてくると、濃い尿を作れなくなってきます。  
尿の濃度が薄くなれば、オシッコの量は増えていきます。  
量が増えれば、膀胱が早く満タンになってしまうので、排尿の回数は増え、排尿の間隔も短くなります。  
若いときと同じトイレの回数では、間に合わなくて粗相をしてしまうかもしれません。

トイレに失敗の他に、興奮したり吠えたりするとちょっとオシッコを漏らしてしまうことがあります。
尿道を締める骨盤底筋の力が弱くなるために、腹圧が上がると膀胱が押されて尿が出てしまうのです。  
オスの場合、前立腺の問題で起こることもあります。

[排便]
「朝は良いうんちをしていたのに、昼は硬く、夜は下痢っぽい」、そんな不安定な便の日はありませんか?
消化する力や吸収する力が衰えてくると、食事や体調の変化で便の硬さがすぐに変わってしまことがあります。
便が軟らかいと若いときのように我慢ができず、不適切な場所でしてしまうこともあります。

胃や腸を動かしている筋肉が衰えてくると、腸の内容物を送り出す力も弱まってきます。 腸の内容物は、滞在時間が長くなると水分を失って硬い便になります。  
便が硬くなったり、排便に苦労したり、排便時間が長くなったら、腸の運動力が落ちてきているサインかもしれません。

[認知症]
認知症が始まると、それまでは守ることができたルール(トイレはお散歩中にする、トイレはベットシーツにする、など)を忘れてしまうようになります。   

症状が進むと、排便や排尿のタイミングが来てもその意識がなく、歩きながら排泄したり、寝たまま排泄してしまうようになります。

[対策]
犬にも独自のプライドがあるので、トイレの失敗で精神的に落ち込んでしまうこともあります。
認知症を疑う前に、まずトイレの機会を増やしてあげてください。

[対策・排尿]
衰えた腎臓に水の不足はいちばんの大敵です。  
オシッコの量が多いからといって、飲み水を減らしてはいけません。  
むしろ、不足なく飲めるように、たっぷりの飲み水を用意しましょう。  

動物病院で、定期的に腎臓の評価をすることも大切です。

[対策・排便]
安定した便の維持は、安定したエネルギー吸収に直結します。
多少のばらつきはあっても、一定の硬さを保てる食事を見つけましょう。  
まずは、高齢犬用、シニア犬用、そんな食事の中から選ぶといいと思います。  
動物病院で相談するのもいい方法ですよ。
 
尿漏れなど、部屋を汚す行動が出てきたらおむつという選択も必要です。

[対策・認知症]
認知症 → こちらのコラムを参照してください。

次回は、意欲と睡眠について



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