【 2.食事/食品 】
成分が強化されたフード
高齢期のワンちゃんに向けてさまざまに工夫がされたフードが増えてきています。
その中には、認知症予防を目的とした食事もあります。
一般の食事と比べると価格は高めですが、予防効果は期待できます。
食事の選択に迷ったら、かかりつけの動物病院に相談してください。
成分を含む食材
食材には、認知症予防に役立つ成分を多く含んだものがあります。
このような食材を食事に混ぜて与えたり、おやつとして与える方法もあります。
ただし、与える前に必ずその食材がワンちゃんに問題なく与えられるものかどうか、獣医師に確認してください。また、与える量もいっしょに相談しましょう。
認知症予防に役立つ成分
オメガ3脂肪酸
不飽和脂肪酸の一つで、DHAやEPAはその仲間です。
オメガ3脂肪酸は、その効果が幅広いため、認知症予防以外にも、血流改善やコレステロール値の低下、アレルギー抑制などの目的でも注目されています。
DHA:神経細胞を修復し、残った神経細胞の働きをサポートします
EPA:イライラを緩和させ情緒を安定させます。
DHAと共にアルツハイマー型認知症を改善する働きがあると期待されていま
す。
抗酸化物質
抗酸化物質は、人のアルツハイマー型認知症の進行を予防する効果があることがわかってきています。
アルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβというたんぱく質がたまり、脳萎縮が起こることが原因ですが、抗酸化物質を豊富に含んだ特別食を与えると、脳内のアミロイドの生成が抑制されるということが実験で証明されてきています。
アミロイドβの生成が抑制されれば、アルツハイマー型認知症の発症を予防できる可能性が出てきました。
ポリフェノール:光合成によってできる植物の色素や苦味の成分で、植物細胞の生成、活性化などを助ける働きを持っています。
・アントシアニン(ベリー類、しそ、など)
・セサミン(ごま)
・カテキン(緑茶) その他、たくさんあります。
カロチノイド:食品に含まれる緑、赤、黄色などの色素に含まれる成分です。
植物だけでなくカニやエビなどの甲殻類や鮭などにも含まれています。
・緑黄色野菜(β-カロテン、リコピン、ルテインなど)
・エビ、カニ、鮭など(アスタキサンチン)
抗酸化ビタミン:活性酸素の働きを抑える作用を持つビタミンのことで、ビタミンA・ ビタミンC・ビタミンEなどが代表的です。
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