近年、フードの品質向上、飼育環境の改善、獣医学の進歩などにより、ワンちゃんも驚くほど長生きするようになりました。
高齢期が長くなると共に、歳をとることによるさまざまな問題も増えてきています。
その中に認知症の問題があります。
ワンちゃんも歳をとると、しぐさの変化が少しずつ見られるようになります。
歩き方がゆっくりになったり動きが鈍くなったり、視覚や聴覚などが鈍ってきたりといった変化はほとんどの高齢のワンちゃんで認められます。
しかし、
感情表現が失われたり突然怒り出す
今までできていた習慣や約束事ができなくなる
など、機能の衰え以外の症状がみられることがあります。
これらは脳の障害による症状で、人と同じように認知症と診断されます。
認知症の症状には様々なものがあり、それぞれのワンちゃんによって現れ方は異なります。
いくつかの症状が伴って現れることもありますが、多くの場合は、1つの症状がゆっくりと現れ始め、次に別の症状が現れる、というように段階的に進んでいきます。
つまり、症状すべてが一気に現れるのではなく、個々の症状が1つ、2つとゆっくり現れます。
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