■老化度チェック
□名前を呼んでもすぐに反応しない
□指示に従わない/無視する
□叱っても反応しない/無視する
□いつもびくびくしている/神経質になった
□意に沿わないことをすると唸る/威嚇する
□意に沿わないことをすると咬む/咬もうとする
名前を呼んでもすぐに反応しなかったり、指示に従わないことが増えてきます。
でも、無視しているのではなく、呼びかけや指示が届いていないのかもしれません。
飼い主さんは、いつものように(若い頃のように)接していて、おどかすつもりはなくても、犬は突然のことように感じてびっくりすることがあります。
びっくりして怖く感じれば、とっさの反応で咬んでしまうかもしれません。
いやなことは断固拒否の態度をとる、薬を飲ませようとしたら唸る、首輪にリードを付けようとすると嫌がる、足を拭こうとすると咬みつく、 など、嫌なことをされると攻撃的な行動に出るようになる高齢犬がいます。
「歳をとったらますます頑固になって、本当に言うことを聞かない」 というような悩みをお持ちの飼い主さんも少なくないでしょう。
[対策]
視力や聴覚、触覚や振動感知など、感覚の感度が低下してくると、感知したり予測する能力も低下します。
感度が落ちてくれば、それに対する反応が鈍くなってくるの仕方がないことです。
感覚全体が低下すると、逆に神経質になる犬もいます。
わんちゃんも、周りの様子がよくわからなると不安になってきます。
ちょっとしたことで吠えたり、咬むしぐさをとることもあります。
高齢犬に触れるときには、前もって声をかけて予告してあげたり、驚かせないようにそっと触れるようにしましょう。
触れる時に、犬が自分を理解していることを確認するようにしてください。
高齢犬の「頑固」は、単なるわがままや反抗心だけではない可能性もあります。
体力的にも精神的にも余裕がなくなって、「できないこと」や「してほしくないこと」が増えてきているのかもしれません。
わんちゃんの伝えたいことを、こちらから積極的に理解するような姿勢で向き合ってあげてください。
痛みや不具合を疑わせるような態度を示したら、獣医師の診察を受けてください。 |