犬の寿命が延び、病院に来院するわんちゃんも高齢犬が多くなりました。
そして、高齢犬ならではの世話を必要とする犬達も増えてきました。
高齢犬が、少しでも健やかで楽しく過ごせるような、情報と知恵、ヒントやアイデアをまとめてみました。
歳をとっても愛犬が快適に生活できるよう、体の状態に合わせた生活環境を考えていきましょう。 |
●犬の高齢化
1.何歳から高齢犬? |
犬種にもよりますが、一般的に7歳前後から老化が始まると考えられています。
人間の年齢に換算すると、犬の7歳は人間の45歳くらいになるでしょうか。
「45歳で老化?!」と思うでしょう。
もちろん45歳は高齢者ではありませんが、若いときとは違う変化が始まっているのは感じていると思います。
犬も同じで、7歳が高齢犬といっているのではなく、老化が始まる年齢と言っているのです。
見た目は若いときと変わらず、とても元気な生活ぶりですが、身体的には確実に高齢化がはじまって老犬化してるわけです。
犬の場合、ここからの老化の早く、私たちの想像以上のスピードで進んでいきます。
▲ 7歳を過ぎたわんちゃんを飼っているあなた。
愛犬が今までと違うしぐさや行動を見せるようなことはありませんか?
「前はこうだったよな」「最近こんなことするな」...でも「大丈夫だよ」
ではすまされないことも、高齢犬には増えてくるものです。
犬は自分の思いを話してはくれませんから、飼い主であるあなたが、その行動からしっかり察知してあげましょう。 |
2.高齢犬の兆しはどう現れる?
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老化の変化があってもその進み方はゆっくりなので、毎日いっしょにいるとその変化に気がつかないことがあります。
たまに会う人の方が変化に気がついたりしますね。
変化が現れやすいポイントを知っておくと、早い段階で気がつけるかもしれません。
[被毛の変化]
毛のつやが悪くなってきた
毛の色が薄くなった/白い毛が目立つ
毛の量が減ってきた
毛質が変わってきた 硬くなってきた/細くなってきた
ひげが白くなった/ひげが減ってきた
[皮膚の変化]
皮膚の潤いがなくなってきた
しみが見られるようになった
[鼻や肉球の変化]
鼻や肉球の色が薄くなってきた
鼻や肉球が硬くなった/ひび割れするようになった
[目の色の変化]
目やにが多くなった
目の色が白くなってきた
[散歩の変化]
散歩を喜ばなくなった
散歩の距離やスピードが落ちてきた
疲れやすくなった
▲これらの変化は、どして起こるのでしょう?
理由と対策については、次回お話しします。 |
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