うちの猫のキモチがわかる本

今回のペットの基礎知識は
「うちの猫のキモチがわかる本 VOL.31」
より、お送りします。

内容は一部掲載ですので詳しくは本を買ってね!


「猛暑を乗り切ろう!!」


冬の寒さ対策はこちらへ

■猫でも熱中症や夏バテになったりするの?
●厳しい暑さが原因で猫も病気になります

猫の祖先は砂漠にいたリビアヤマネコとされ、元来猫は比較的暑さに強いとされてきました。

しかし、現代の室内飼いの猫はそうともいえないようです。

猫の被毛には断熱と保温の役割があり、夏は毛を減らして涼しく、冬は毛を増やして温かくしています。

しかし日光を浴びる機会が少ない室内飼いの猫は、毛が生え変わる周期がはっきりせず、被毛の調整が不十分になります。

夏の備えが万全でなければ、猫も人間と同じように厳しい著さによってぐったりしたり、体の機能が低下して病気にかかりやすくなります。

熱中症や夏バテを引き起こす危険性もあります。

これを防ぐには、人間がブラッシングをして被毛の調整を助けてあげるなど、暑さ対策が必要になります。
 

環境作りに工夫をしましょう。

猫は汗腺が少なく、動いて体温が上昇しても、汗を出すことができません。

だから人間のように汗をかいて体温調節をすることができないのです。

口と鼻から水分を蒸発させ、その気化熟で体温を多少下げることはできますが、それも湿度が高いと水分が蒸発しにくくなります。

日本の夏は、全国的に湿度60%を超えるかなりの多湿です。

猫にとっては、過ごしやすいとは言えない環境のようです。

エアコンや室内換気で環境を工夫して、快適に過ごせるようにしてあげましょう。


●ぐったりしているのは暑いから?


猫は体力の消耗を防ぐために、夏は運動せずにおとなしくしていることが多くなります。

これを、具合が悪い状態と見極めるには、日頃からの健康チェックが必要です。

「いつもの状態と比べてどうか」 というのがポイントになります。

毎日の食事や排せつなどが普段どおりで、飼い主さんの声や好きなおもちゃに対して反応するようなら大丈夫です。

日頃から食事量や体重を記録しておくと、病気を見逃さず、季節ごとの体調変化も把握できるのでおすすめです。

毎日のチェックリスト

1)食事の量に変化はない?
多頭飼いの場合は、それぞれの食事量をチェックできるように、別の部屋で与えるなどの工夫を。

2)オシッコの量、回数、状態に変化はない?
猫の病気で非常に多いのが、オシッコにまつわるもの。わずかな変化も見逃さないようチェックを。

3)ウンチの量、回数、状態に変化はない?
下痢をしていないか、寄生虫が混じっていないか、血便はないか、便秘をしていないかチェックを。

4)くしやみ、鼻水はないか?
繰り返し出るくしやみ、ドロっとした鼻水や目ヤニが出るのは、風邪のサイン。動物病院を受診して。

5)皮膚をかゆそうにしていない?かさぶた、しこりはない?
かゆがるしぐさやかさぶたが見られたら、蚊によるアレルギーやダニがいる可能性が高い。
 

●老猫には特に注意。

猫はもともと水をあまり飲まない動物ですが、老化すると動くこと自体が億劫になって、ますます飲水量が減りがち。

夏はあまり水を飲まずにいると脱水症状を起こす危険性があります。

なるべく水を飲む機会を増やすように、数か所に水をおくなどの工夫が必要です。

■うっかりミスに注意!
●思わぬ事故から守る

室内飼いの場合は、猫が炎天下で動けなくなるということはほとんどありません。

熱中症になるのは、思いがけない特殊な状況が多いでしょう。

留守番時にどこか暑い場所に閉じ込められてしまった、移動中の車中が予想以上に高温になってしまった…というように、想定外の事態が起きて、猫が暑さを避けるために自ら移動できない状況が熱中症を引き起こします。

そして、エアコンが壊れてしまったというようなアクシデントもあれば、飼い主さんがうっかり密閉された場所に閉じ込めてしまったというような場合もあります。

そんなうっかりした行動に気をつけるのはもちろん、複数のケースを想定して対策をすることで、熱中症のリスクはずいぶんと減らせるでしょう。
 

●猫がいると思わず押し入れをしめてしまった...

押入れはとても狭い空間で、扉を閉めてしまうと熱がこもりやすく水が飲めません。

長時間続けば、熱中症になる可能性はかなり高い場所です。

湿度も高く、猫が出られないことでパニック状態に陥った場合はさらに危険です。

押入れやクローゼットはもともと猫が好む空間なので、閉めるときには、猫がなかにいないかを確認してから閉めるクセをつけましょう。
 

●外出中にエアコンが故障...

エアコンをかけているから大丈夫だろうと安心するのは危険です。

厳しい著さでエアコンが故障するというトラブルはめずらしくありません。

また、停電も稀ではありますが、ないとは言い切れません。

エアコンは冷却効果が高い分、トラブルが起こったときには致命傷になりかねません。

そんな暑さを避けられない特殊な状況下を想定して、複数の暑さ対策をしておきましょう。
 

●夜は涼しいだろうと思ってエアコンを消したら熱帯夜に...

夜ならエアコンはつけなくても大丈夫、と猫のいるリビングのエアコンは消して、寝苦しいからと飼い主さんの寝室のエアコンはつけている…なんていうことはありませんか? 

夏は猫にとっても厳しい熱帯夜になることがありますので、タイマー設定でエアコンをつけておくなどの工夫が必要です。

また、エアコンはつけられなくても、猫が暑さを避けられるように複数の暑さ対策をしておきましょう。
 

●移動中のキャリーバッグに直射日光が...

車内でエアコンはつけていても、直射日光が当たれば狭いキャリーバッグ内は高温になります。

できるだけキャリーバックは足元などの直射日光が当たらない場所におきましょう。

もしくは、日よけをつけるのも効果的です。

また、車に乗ること自体で具合が悪くなる猫もいるので、注意が必要です。

こまめにようすを確認してあげましょう。

そして、短時間でも車中に猫をおいたまま出かけるのは危険ですのでやめましょう。
 

■熱中症とは?
熱中症は、暑い日に閉め切った室内や車中、炎天下にいることで急激に体湯が上昇して下がらなくなり、体にさまざまな不調が起こる状態です。

症状が悪化すると昏睡状態、最悪の場合は死に至る危険もあります。

舌を出してハアハアとあえぎ、触ってみたときにいつもより熟が高いようなら熱中症の可能性が高いでしょう。

まずは、普段から猫に触って、だいたいの体温を把握しておくことが大切です。体温は猫の内股を触ると特にわかりやすいでしょう。体温計がある場合は、肛門に入れて計ります。

猫の平熱は38〜39℃です。

そして、いざというときのために熱中症の応急処置方法を知っておきましょう。

保冷剤を常備しておくと安心です。

■外出時の暑さ対策
●いつでも猫が暑さから逃げられる環境を!

熱中症をまねくのは、猫が暑さから逃げられない、水分もない密閉された環境が原因。

そんな状況に陥らないように、外出前にしっかりチェックをしましょう。

日中、窓辺にいたかと思えば涼しい廊下に移動、さらにはバスルームのタイルの上に寝ていたり…。

猫はもともと涼しい場所を探すのが得意なよう。

まずはできるだけ、猫が自由に移動できるように扉を開けておきましょう。

さらにエアコンをつけた部屋とつけていない部屋が用意できれば、より適温のスペースを探せるはずです。

そのほかエアコンが故障したり、部屋に閉じ込められたりといったアクシデントを想定して、できるだけ多くの対策をしてあげましょう。

どこにいても水が飲めるようにしたり、クールマットなどの体を冷やせるスペースや、冷えたときに温まれるベッドがあるといいでしょう。

外出するときは、毎回きちんとひとつずつチェックをしましょう。

慣れた頃に、うっかりということがないように!
 

■熱中症になってしまったら...

●熱中症はとにかく体を冷やしてあげること

熱中症はとにかく体を冷やして体温を下げることが重要です。

いざというときのために、保冷剤を常備しておくと安心です。体温計もあれば便利。

症状の程度で対処法が違うので、愛猫が熱中症になってしまったときのために応急処置はぜひ覚えておきましょう。


●動物病院への連絡時、聞くこと・伝えること

熱中症はとにかく体を冷やして体温を下げることが重要です。いざというときのために、保冷剤を常備しておくと安心です。体温計もあれば便利。

症状の程度で対処法が違うので、愛猫が熱中症になってしまったときのために応急処置はぜひ覚えておきましょう。


●動物病院への連絡時、聞くこと・伝えること

落着いて症状を云える。

緊急事態であっても、落ち着いて話すことを心がけましょう。

できるだけ詳しく状況を説明してください。
・どのくらいの時間、暑い場所にいたのか
・どんな状態か。計れる場合は体温も


●冷静に先生の指示を聞く

慌てずに獣医さんの指示を聞き、わからないことがあれば質問を。

そして、指示のとおりに冷静に対処しましょう。
・どういう処置を行えばいいのか
・冷やした状態で何分くらいようすをみたらよいのか
・病院にすぐに連れて行くべきかどうか
・病院に連れて行く必要がある場合は、何分ぐらいで連れて行けるか


●水でぬらして冷やすのは危険!

全身をぬらすと血圧が上がって危険。

熱中症の応急処置として全身に水をかける方法もありますが、その場合、全身の血管が一気に収縮してしまい、

急激に血圧が上がってとても危険です。

また、全身の毛をぬらしてしまうと、体が冷えすぎる危険もあります。

ぬらした後はドライヤーで乾かすことになりますが、急激に冷やして、ドライヤーで温めては調子をさらに崩してしまう可能性も。

一刻を争う場合は別ですが、できれば全身をぬらさずに冷やす方法がおすすめです。


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