高円寺アニマルクリニック
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猫の手帳質問集

第51回
ほとんど鳴かず、不安です…。
Q.

うちには生後約半年のスコティッシュのオスがいますが、ほとんど鳴かず、過去に鳴いたのは数えるほど!

うちに連れてくる際に車の中で鳴き続けたあとは、ワクチンの注射の時、誤って尾を踏んだ時、深爪をした時くらいです。

心配ですし、要求が分からず不安になることも。 名前を呼ぶと振り返り、目で返事はするのですが…。 いつも元気いっぱいに遊んでいるので、体調は良好です。

時が解決するとも考えられません。 治療を受けるべきか悩んでいます。考えられる原因を教えてください。


A.

ペットとして猫を選んだ理由に、“犬のように鳴かないから”というポイントをあげる人が少なくありません。

犬は群れで生活する動物なので、群れのメンバーと常にコミュニケーションを取る必要があります。

対して、猫族は一部を除いて単独生活者なので、他の猫とコミュニケーションを頻繁に取る機会はありません。

ですから、例外はありますが、犬は声によるコミュニケーションが発達しているのでよく鳴き、猫は必要な時以外にはあまり鳴かないのです。

相談文ではほとんど鳴かない猫を心配していますが、無口な猫はそれほど珍しくありません。
何年も診ているのに、一度も鳴き声を聞いたことがない猫もいます。

注射の時に「ニャ」と鳴いて、飼い主が、「半年ぶりに声を聞いた」と驚くこともあります。

鳴かないことで困ったケースとしては、「押し入れに閉じこめられたのに、鳴かないのでなかなか見つけもらえなかった」という話くらいしか聞いたことがありません。

逆に、猫の激しい鳴き声に悩んでいる飼い主はたいへんです。

猫にも飼い主にもストレスが加わって、深刻な問題となり、問題行動治療が必要になるケースもあります。

我が家の猫『悟空』も、社交的ですぐのどを鳴らすかわいい猫ですが、口数は多くありません。

『ミャウリンガル』というアイテムがありますが、悟空のような口数の少ない猫にはあまり意味がありません。

人でも、口数は少なくても、元気で明るく社交的な人はたくさんいると思います。

“生活に満ち足りている猫は鳴かない”という説もありますから、精神的肉体的問題は心配しなくても良いと思います。

健康診断を受けるのは良いことですが、治療は必要ないでしょう。

口数の多さが元気や健康のバロメーターではありませんよね。

人は言葉で感情や考えを伝える動物なので、口数の少なさがコミュニケーション不足になることもあるでしょう。

しかし猫の場合、声以外にコミュニケーションの手段を持っています。

その1つは顔の表情です。

“猫の顔は感情に乏しく、気持ちを読み取りづらい”と表現されることがありますが、猫の飼い主ならこのことが間違いで、猫の表情が豊かなことを知ってると思います。

目の大きさ、耳の動き、口の開き方、ヒゲの立ち方や動き方など、様々な表情を見せてくれます。

また、猫はその柔らかな体でも精神状態を表現します。

体勢や姿勢、腰の高さ、しっぽの動き、毛のふくらみなど、姿だけでもいろいろな心の動きが読み取れるでしょう。
さらに、動作や仕草でも気持ちを伝えてくれます。

おなかを見せて寝ころんだり、すりすりしたり、もみもみしてくれたり、膝の上に乗ってきたり、時にはマウンティングしたり、いろいろなメッセージを伝えてきます。

猫とのコミュニケーションは、鳴き声だけではありません。

顔の表情やボディランゲージを読み取って、翻訳することは決して難しいことではありません。

猫と生活をともにしていれば、飼い主には自然と身に付く能力です。

翻訳できるようになれば、猫が鳴いてくれなくても、ちゃんとコミュニケーションは成立します。

口数が少ないのも個性と考えて、付き合っていってください。


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