高円寺アニマルクリニック
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猫の手帳質問集

第47回
家のリフォームは猫のストレスになる?
Q.

我が家をリフォームすることになたのですが、猫は家の変化を嫌うと聞きます。

リフォームが原因で家出をするのでは、と心配です。ウチのコは1歳のオスで去勢済み。

元野良で飼い猫になった今も外出自由にさせています。

現在、以下の2通りの方法を検討しています。

1.リフォームする箇所複数を同時進行で、3ヵ月かけて工事する。

2.部屋を1箇所ずつ別々で、1年かけて工事する。

猫にストレスをかけないリフォームの方法があれば教えてください。


A.

猫が強くストレスを感じることの1つに、環境の変化があります。

猫にとって、住み慣れた家は一番安心できる最高の環境です。

それは、爪とぎやスリスリで家中ににおいを付けてあるし、家の中で生活しているのはよく知っている家族だし(動物を含む)、家の中はすみずみまで知りつくしているからです。

つまり、誰にも奪われることのない特別なテリトリーなのです。

この最高のテリトリーに緊張をもたらすのが「侵入者(来訪者)」「騒音」「新しい家族」などです(新しい家族については以前にも書きましたし、今回は関係ないので省きます)。

侵入者は、知らない姿形をしていて、勝手にテリトリーに入り込んできて、予測不能な行動を取るし、見知らぬ 臭いも持っています。

侵入者は、猫に不安と危険をもたらす存在なのです。

猫は大きな音が嫌いです。猫に好かれるタイプの第一は「物静かな人」です。

猫がおばあちゃんを好きなのは、動作もゆっくりで大きな声を出すこともないので、安心していられるからです。

逆に猫が避けるのは、動作が大きく騒々しい人です。

また、工事などで大きな音が断続的にするのも苦手です。

猫はテリトリーの変化に敏感です。

新しい家具や電気製品が届くと、丹念にチェックしないと気がすみません。

模様替えで家具を動かしただけでも、調査を始める猫もいるくらいです。

以上の3つを足したものが、引越、建替えで、今回のテーマのリフォームも当てはまります。

リフォームの時には、「侵入者」の大工さんが毎日やってきて、家と外を頻繁に出入りします。

大工さんが仕事すれば、「騒音」が続いたり、時には大きく出ることになります。

大工さんの仕事が進めば、よく知っている家の様子が失われていき、知らないにおいや構造の部屋ができあがっていきます。

リフォーム中もリフォーム後も、猫へのストレスを避けることはできませんから、相談文にあるように、できるだけストレスを少なくするように工夫をしてあげるしかありません。

2通りのリフォーム方法を検討されていますが、私は、1番の複数部分を同時進行がいいと思います。

ストレスの軽重よりも、期間の方が重要だと考えるからです。

私のいいと思うプランです。工事の少し前から工事終了後3週間は外出させません。

猫の一番お気に入りの部屋を選び、そこを彼の部屋にします。

そして、その部屋には絶対不安の要素を持ち込まず、安心が保たれるようにするのです。
大工さんや家族以外の人が出入りするときには、部屋から出さないようにします。

脱走できないようになっていれば、夜や工事が休みの日は部屋から出してもOKです。

工事は、彼の部屋以外はできるだけ同時に手早く進めてしまいましょう。

彼の部屋以外の工事が終了したら、部屋から出られるようにして新しい環境に慣れてもらいます。

彼の部屋もリフォームが必要なら、慣れた後(できれば数カ月後)に工事を始めてください。

その時もどこかの部屋に隔離するようにしましょう。

彼専用の部屋にいても、不安を訴えたりストレス行動が出るようならば、抗不安薬などを使うといいかもしれません。

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