高円寺アニマルクリニック
ライン
猫の手帳質問集

第40回
スプレー行動をやめさせるには?
Q.

うちには7歳と4歳のオス猫、それに犬がいます。

この3匹同士は仲が良いのですが、7歳のオス猫に問題行動があるんです。

もともと神経質な猫でしたが、このコが3歳から5歳くらいの頃にかけて、外からちょっかいを出してくるノラ猫がいた時期があり、それがストレスになったのか、家中でスプレー行動をするようになってしまったんです。

ノラ猫が来なくなった今もこの行動が続いています。いつも“フ−ッ”と威嚇もしています。

去勢手術は子供の頃に済ませているのですが精神的に不安定なのでしょうか?

どうしたら穏やかになるでしょう?


A.

猫は様々な理由でトイレを使わなくなります。

(1)トイレが汚い。

(2)トイレに関していやな経験をした。

(3)性的なマーキング。

(4)ストレスや不安によるマーキング。


などが考えられます。

(1)トイレの汚れに対しての許容範囲は、猫によって異なります。

しかし、その許容範囲を超えてトイレが汚れていれば、トイレを使ってくれなくなります。

(2)トイレを使っているときに、叱られたり他の猫とケンカになったり怖い体験をすると、トイレといやな記憶が結びつき、トイレを敬遠するようになります。

(3)未去勢オス(時にはメスも)はテリトリーを主張するためにマーキングをします。

排尿はちゃんとトイレを使います。

(4)ストレスや不安がある場合、マーキングをくり返すことがあります。

林さんの猫の場合、マーキング行動のようです。

若い頃に去勢をしていること、3歳まではマーキングが起こっていなかったこと、これらから(3)ではなく(4)の理由が当てはまるように思います。

去勢した猫が突然マーキングを始めた場合、テリトリーを主張しなければならない不安を抱えていることが考えられます。

お話の様子から、マーキングを始めるきっかけとなった不安原因ははっきりしています。

ノラ猫の存在が不安をもたらしたようです。

ノラ猫がちょっかいを出してきたことで、自分のテリトリーが侵害される不安を抱いたのでしょう。

不安やストレス、フラストレーションが増大すると、自分のテリトリーを再確認することで安心を得ようとします。

自分の臭いを強めることで相対的に他の臭いを弱めることができ、安心するのです。

この様なマーキングをやめさせる方法は、不安をもたらしている原因を見つけ取り除いてあげることです。

今回のケースでは、はじめの原因は取り除かれてますから、今も不安をもたらしている別 な問題を見つけなくてはなりません。

直接の原因であるノラ猫は来なくなっていますが、2年間にわたってストレスを受けていたため、マーキングをしていないと安心できなくなっているようです。

また、他者への許容力が弱くなって、同居している猫と犬の存在にもストレスを感じている様子もうかがえます。

まず、7歳の猫が1匹になることができて、他の猫も犬も入ってこない、マーキングをしなくても安心できる、誰にも侵されない彼だけの空間を作ってあげましょう。

複数飼育の場合には共有スペースが多くなり、神経質な猫は緊張が解けないことがあります。

緊張を解いてリラックスできる場所が必要です。

自分の空間ができると相手のペースで近づかれることもなくなり、緊張を解ける時間が得られ、リラックスできるようになります。

リラックスできると、安心のためにマーキングをする必要性も減ってくるでしょう。

マーキングの期間が長かったので、解決には多少時間がかかると思いますが、焦らずに辛抱強く続けてください。

焦らないことがポイントと言っても言い過ぎではありません。

解決までの課程をスムーズにするために、抗不安薬などを使うのも1つの方法です。

動物病院で相談してください。


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