高円寺アニマルクリニック
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猫の手帳質問集

第25回
毛づくろいでおなかがハゲに…。
Q. 我が家では4匹猫を飼っているのですが、その内の4歳のメスが、最近毛づくろいばかりしていて、とうとうおなかの毛がほとんどなくなってしまいました。

一時期、そのコが一番小さかったので、多少ひいきしてかわいがっていたのですが、4匹平等にするべきだと思って平等に接しはじめたばかりです。

でも、今さらまたそのコだけひいきすることもできず、困っています。

A.

まず、メンタル面以外の原因を十分に検討することが必要です。

心理的な問題から毛づくろいが起こっているのかどうかを、見極めなくてはいけません。

似たような毛づくろい行動を伴う皮膚疾患がいくつかあります。

アレルギー(吸引性、食事性、ノミなど)、甲状腺機能亢進症、内分泌性脱毛、などが考えられます。

これらの皮膚疾患なども考慮に入れ検討した結果、心理的な要因が大きく影響していると判断されたとの前提でお答えしていきます。

猫は本来単独行動者で、人や犬のように群れで暮らす動物ではありません。

でも、家の中で人や猫や犬などの動物と一緒に暮らしている猫は、群れの中で生活するための社会性を獲得していきます。

社会性を獲得すれば、自分が今どのような位置にいるのか、他の人と猫や犬などの動物とどのような関係にあるのか、が大事になってきます。

人と暮らす猫にとって、人は自分を守ってくれ、食事を与えてくれる保護者です。家族として考えれば、母親的なポジションになります。

飼い主とずっと一緒に暮らすということは、母親とずっと暮らすということと似た環境になります。

自然界ではそういうことはありません。

自然界では子猫が成長すると、親猫は子猫を徐々に遠ざけて一人前の猫として生活できるように教育します。

そして、若猫は自立し、母猫とお互いにそれぞれ別々にテリトリーを持ち生活していきます。

今、普通に家猫として飼われている猫は、程度の差はあっても保護者付きの生活をしています。

自立する必要がなく、飼い主もそれを望んでいない(?)ので、2歳になっても10歳になっても幼児性を残したままになります。

つまり、ずっと飼い主の存在が必要なのです。

今回の猫の場合は子猫の時期に自立していない上、ひいきめに育ったので飼い主への依存性が一段と高い猫になってしまっています。

それが当たり前の生活であれば飼い主の急な態度の変化に、ストレスを感じます。

ストレス性のグルーミングであれば、このまま放置すると症状が進行する可能性は少なくありません。

トイレ以外で排便排尿をしたり、腹部をなめ続けて皮膚が赤くただれてきたり、足先をなめ続けて赤くはれたりします。

本当にひどくなると自分の尻尾をかじったりもします。

問題のメス猫をひいきにすることで他の3匹の猫に問題行動は起こっていましたか?

もしそのようなことがなかったのであれば、以前のように問題のメス猫に対して少しひいきした生活に戻すのも1つの解決方法です。

元に戻すことで問題が解決して特に支障が起きないのなら、簡単で確実な方法です。

4匹と飼い主が一緒に遊ぶ時間を作りましょう。

1匹と飼い主ではなく4匹と飼い主で遊ぶのが大事です。

こうすると、4匹の関係もうまくいくようになるし、飼い主とのコミュニケーション不足も解消します。

他の猫との関係が濃くなれば、飼い主に対する依存度が弱まりますから、飼い主との接触が減ってもストレスと感じにくくなります。


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