猫が食べ物以外のものに強い執着を示し、それを口に入れたり食べてしまうことはしばしば見られます。
ひもやビニール袋に執着するケースと、タオルや毛布など織物に執着するケースと、2つに分けられるようです(両方の猫もいますが)。
ミツビシ君のようにタオルやシーツなど織物系に興味を持つ行動は、シャム猫や日本猫などの東洋系の猫に多いようです。
これらの行動を引き起こす原因は大きく4つに分けられるでしょう。
1.バランスの悪い食事
2.幼児期の強制離乳
3.退屈、刺激不足
4.消化器疾患、寄生虫など
1と4は獣医師に相談して、原因から除外してください。もし問題があれば改善しましょう。
2の幼児期の強制離乳ですが、タオルや毛布をしゃぶったり足踏みする行動は、幼児性の名残といわれています。
乳を飲む行為は子猫にとって楽しいことですが、成長して成熟するに伴って消えていきます。でも、自然に消えるのではなく無理に離乳させられた場合、おしゃぶり行動が残ったままになります。
ふわふわした感触やウールは、母猫のおなかを思い起こさせるので執着を、示します。
3の退屈、刺激不足ですが、ミツビシ君は11カ月齢で一番のやんちゃ盛りです。
かなりしっかり遊んであげないとなかなか満足しないでしょう。
満足できるまで遊んでもらえない日が続くと、フラストレーションがたまってきます。
フラストレーションはストレスと似ていて、発散しないと体に不調をきたすようになるので、発散するための行動が出てきます。
これは刺激を求めての行動なので、新たな強い刺激を求めてエスカレートする傾向があります。
ミツビシ君の場合、2が当てはまるか、どうかはわかりませんが、1と4が否定されたなら、この刺激不足が大きな原因と考えられます。
対策は、できるだけ今まで以上に遊んであげることです。
狩りを思い起こさせる遊びがいいでしょう。狩りのトレーニングは幼児性からの脱却を促す効果
も期待できます。
結び目を作ったタオルや、丸めた新聞紙をひもで結んで、小動物のような動きをつけたり音を出します。
忍び寄って襲ったり、とどめを刺したりして遊びます。 |