爪を出しての猫パンチは困りますね。
実際の傷はもちろん、精神的にも気持ちのいいものではないですから大変です。
でも、相談者を嫌っているのではありません。
逆です。
お話から、子猫は相談者を一番親密に感じていて、母親と子供という関係(親密な猫と飼い主の関係)になっていることがわかります。
家族の生活パターンなど、わからないことがいくつかあるので、ある状態を想定してお答えします。
家族は学校や仕事で日中留守にすることが多く、子猫は一匹で多くの時間を過ごしていると想定します。
まず、朝の猫パンチです。
朝起きる時間がきても飼い主が起きてこないと、起こしにかかる猫は少なくありません。
早朝は猫が活動的になる時間で、空腹を感じやすい時間でもあります。
特に成長期の猫はおなかが空くと我慢ができません。
次に夜の猫パンチです。
これは「まだ寝ないで、もっと遊んで」のサインだと思います。
まだ生後10カ月の子猫だと遊び盛りで、いくら遊んでも遊び足りないくらいです。
やっと大好きな相談者が帰ってきたのに十分に満足いくほど遊べないうちに寝てしまうので、遊びに誘っているのです。
遊びに誘う方法の中で顔への猫パンチが一番相談者の反応が大きく効果
的だったので、この方法を学習し、固定してしまったのでしょう。
猫は一度やり始めたことを続けてやりがち。
どちらの猫パンチも、子猫が人間の生活パターンに慣れきっていないことと、昼間に十分に睡眠をとっているので、パワーがあり余っていることから起こると考えられます。
まず、子猫と十分に遊んで疲れさせます。
30分〜1時間くらい遊べば満足するでしょう。
1人で相手をするのは大変ですから、家族に交代してもらいながら続けるとよいでしょう。
疲れて夜にぐっすり眠るようになれば、人間の生活時間にも慣れ、猫パンチで睡眠の邪魔をすることもなくなってくると思います。
それでも止めない場合には、水鉄砲や霧吹きで、“罰”を与えます。
同時に「N0!」など短い声を出して“声”と“罰”を関連づけて覚えさせます。
そのうち声を出すだけで止めるようになるでしょう。 |