同居猫の仲がうまくいかない時、飼い主がなんとか仲よくさせたいと考えるのは当然です。
うまくいっているケースでは、猫同士がすばらしいマナーでつき合っています。
お互いに尊敬しあうような関係が成り立っていると、猫は譲り合って生活します。
また、関係に優位さが生まれてくると、優位でない猫が遠慮します。
例えば、優位な猫が飼い主と遊んでいる時に、一方の猫は邪魔しない、優位な猫が食事をしている時には一方の猫は終わるまで待っている、というように。
同居猫同士でトラブルが起こるのは、先住猫がいて、そこに新入り猫が加わることで起こることがほとんどです。
今回のように姉妹で、それも途中から仲が悪くなるケースはあまり多くありません。
なせ姉妹同士なのに、ある時から急に仲が悪くなったのでしょうか?
考えられる理由を挙げてみます。
・避妊手術を実施したことで、男性ホルモン優位なホルモンバランスになってしまった(避妊手術の結果
、オス化してしまうケースが時々あります。
その結果、テリトリー意識が強烈になり、縄帳りのライバルとして互いに認識するようになってしまったことが考えられます)。
・外出するようになってテリトリー意識が強烈になり、一番大切な場所(家)の奪い合いが生じてしまった。
・外出先でお互いの関係に深い亀裂を生むような出来事があった(猫は記憶力が非常に優れているので、一度関係にひびが入ると修復に時間がかかります)。
以上のようなことがーつ、またはいくつか重なることでいさかいが始まり、争いを続けることでより許し合えない関係になっているように思えます。
2匹が顔を合わさないようにして冷却期間(数カ月)を与え、再び顔を会わせてみます。
それでも争いが始まるようなら、この2匹の関係が修復できる可能性はあまりないでしょう。
猫は基本的に単独行動者なので、関係を修復して群れの団結力を保とうとする能力に欠けます。
2匹のためには別々の暮らしを見つけてあげることがよいように思います。 |