子猫は、感覚器がまだ未発達な生後3週間頃から遊び始め、生後3ヵ月までにはそれらの感覚器も完全に発達します。
遊びには猫が相手の場合と物か相手の場合があり、猫が相手の場合は社会的ルールを、物の場合では狩りを学習します。
生後ーカ月半になると社会的遊びが増え、母猫は子猫の遊びから離れていきます。
社会的遊びは子猫が成熟する生後4ヵ月まで続き、その後徐々に減っていきます。
生後4ヵ月半になると遊びはぐっと減り、オスの子猫は巣立ちの時期を迎えます。
そして生後5ヵ月を過ぎた子猫は自立性を持ち始め、単独行動者としての顔を見せ始めます。
子猫の時期からー匹で人間に育てられた場合、子猫と人間の関係は、子供と母親の関係になることがほとんどです。
室内飼育の猫の場合、外飼い猫よりも幼児性が残るものですが、それでも一人前の大人猫の態度をとるようになります。
ネネちゃんは、人間不信に陥っているのではなく、幼児性が抜けず自立心が十分に発達しきれていないように思えます。
ひとりにして外出すると家の中を荒らすというような行動はないようですから、『分離不安症』ではなさそうです。
子猫が片時も母猫と離れたがらないように、ネネちゃんは母親役の飼い主と一緒にいたがっているのではないでしょうか。
生後7ヵ月なら、若干の幼児性か残ってもこのようなつきまとい行動は減ってきていいはずです。
ネネちゃんにはある程度自立心、独立心を持ってほしいですね。
そのための方法として、
・狩りの本能を引き出す遊びを教える(自力で獲物を捕ることで自立心を引き出し、飼い主以外に興味を持たせます)。
・ひとりで遊べるおもちゃを与える(飼い主への依存心を減らします)。
・飼い主が家から出て行っても必ず帰ってくることを教える(ひとりになるストレスが減っていきます)。
・まとわりついても無視し、我慢できたらしっかり誉める(よい行動にはごほうびを与えてその行動を出やすくし、問題行動には無視という罰を与えます)。
問題行動を放置しておくとその性格は根深く残ってしまいやめさせるのがだんだん困難になっていきます。
今のうちにやめさせる努力をしてください。
そして、愛していることも十分に伝えてください。 |