子猫は普通、生後1ヵ月ぐらいで離乳食に興味を持ち始め、だんだん母乳の割合が減っていき、生後3ヵ月ぐらいまでにはほとんど離乳するのが普通
です。
子猫が生後2ヵ月ぐらいになってくると、母猫の乳は出なくなり、子猫は乳首を吸っても乳が出なくなってきたことに気づきます。
母猫も乳首を吸われると痛いので、離乳を促すために「フー」と威嚇をしたり、前足で子猫の鼻先をたたいたりして、乳が出ないことを教えます。
マリン君に対しても母猫と同じようにしっかりと叱り、指や耳たぷを吸う乳飲み行動から離乳させなければいけません。
幼い時期から人の手で育てられた子猫の方が、普通に母猫に育てられた子猫より、人の指に吸いつく行動が残りやすいようです。
このような猫は、子猫の時期にしっかりと離乳させてあげないと、いつまでも人の指や耳たぶに吸いつこうとします。
なかには吸いつく対象が、指や耳たぶから毛布やタオルに移っていく猫もいます。
この場合、繊維を飲み込まないように注意しなければなりませんが、この行動には子猫が安心する効果
もあり、離乳に進歩が見られますので、少し大目に見てあげて下さい。
指や耳たぶへの執着をやめさせる一番効果的な方法は、母猫のように叱って離乳を促すといるやり方です。
その他には以下のようなものがあります。
・子猫をブラシやタオル、手で十分にグルーミングして安心することを覚えさせる。
・紙袋や段ボールの箱を与えて探検ゲームをさせ、指や耳たぶを吸うよりも楽しいことがあることを学習させる。
・追いかけたり捕まえたりできるおもちゃで、大人猫への精神的成長を助ける。
このように安心感を与え、興味の対象を移していく方法は案外効果
が期待できます。
体をなでたりグルーミングをしていると、指に吸いつく猫がいますが、これは今回のケースの行動とは別
です。
猫は体をなでてもらってリラックスしてくると、子猫に戻ったかのように乳飲み行動を見せることがあります。
中には自分の足先やしっぽの先をしゃぶる猫もいます。グルーミングの時だけなら、今回の相談のケースとは違いますから、強くしつけなくても大丈夫でしょう。 |