高円寺アニマルクリニック
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猫の手帳質問集

第100回
仲間に先立たれた猫心のケア方法とは?
Q.

 2匹のメスの猫(不妊済み)を飼っていましたが、昨年暮れに13歳だった『ミーヤ』が亡くなると、『ネネ』(10歳)の元気がなくなりました。

ミーヤを探すかのように、毎白みゃあみゃあ鳴くのです。このような行動は、今までありませんでした。ミーヤが亡くなって寂しくて鳴いているのでしょうか?

心のケアなど必要ですか?


A.

私たちは、生きていく中で多くの死と出会います。それは家族や友人、ともに暮らした動物であったりします。

死と出会う度に、深い悲しみと喪失感を味わうことになりますが、残された者は、その試練を乗り越えて、生きて行かなくてはなりません。

キーワードはお葬式

猫も私たち人間と同じように、愛する仲間を失うと、深い悲しみと喪失慾を感じます。

猫や犬には “死”という概念は理解できないとも言われますが、“突然いなくなってしまった”ことや、“2度と戻ってくることはない”ことを、家族の態度などから感じ取ることはできます。

猫も長年生活をともにした仲間を失うと、その後を追うように、時間をおかず亡くなってしまうことが少なからずあります。

そこまでではなくても、食が細くなったり、神経質になったりすることは珍しくありません。

深い悲しみと喪失感から抜け出すには、悲しみを他のことでごまかさず、十分に感じることが必要です。

しっかりと受け止め、自分の中で消化することで、立ち直るきっかけをつかむことができるようになるのです。

親しい人の死に、その事実を実感できないことがありまます。悲しみや喪失感を強く感じて整理できないと、その感情を後々まで引きずつて、つらい思いをすることもあります。

それを防ぐ役割をしているものが、“お葬式”です。

お葬式をすることは、残された者が死を受け入れ乗り越えていくために、大きな役割を果たしています。

お通夜、お葬式を行い、火葬が終り、会食、といった手順を踏むことで、受け入れがたい死の現実を認め、気持ちを整理する機会が得られるのです。同じ気持ちを持つ仲間と集って、悲しみや喪失感を共有することも、互いに大きな力になります。

近年、猫や犬のお弔いを行うケースが増えているのも、その死としっかり向かい合うことで、きちんと死を受け入れ、整理しようとする飼い主の心が現れてのことではないでしょうか。

別な言い方をすると、きちんと気持ちの整理をしなくてはならないほど、ペットは家族の心の中で、大きな存在になってきているといえるかもしれません。

気持ちを整理させる

ネネちゃんは、ミーヤちゃんが姿を見せない理由を、おそらく理解できていないでしょうが、何か不安にさせるいやな予感は感じていると思います。

仲間が突然いなくなった寂しさと不安が、精神的な落ち着きを奪い、元気や食欲を低下させていると考えられます。

ネネちゃんには、ミーヤちゃんが亡くなったことを伝え、私たちがお葬式で心を整理するようなプロセスを経験させましょう。

まず、一度動物病院で診察を受けましょう。

潜在的に存在していた疾患が、仲間の死をきっかけに、顕在化してくる可能性も十分に考えられます。

問題がなければ、人が今まで以上に相手をし、スキンシップも十分にしてあげましょう。

その中で、ミーヤちゃんの臭いのするものや、思い出の品を見せながら、ミーヤちゃんについて語りかけてください。

ミーヤちゃんがいないことを飼い主も理解している、戻ってこないこの生活を一緒に続けていこうと。

その気持ちが伝わっていくと、ネネちゃんも悲しみから抜け出すことができるでしょう。


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