高円寺アニマルクリニック
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猫の手帳質問集

第9回
ひも状のものを食るのをやめさせたい!
Q. 3歳のオス猫「チビ」、ネズミのおもちゃを与えると、必ずといっていいほどしっぽの部分をくちゃくちゃとかんで飲み込んでしまいます。

子猫の頃からひも状のものを食べてしまう癖があったのですが、成長しても全く治っていません。

留守番中など私が知らない間に食べてしまうこともしばしば。

おなかの中も心配なので何とかやめさせたいのですが、原因が分からず困っています。

もしかしてこれまでの育て方や環境変化に、何か問題があるのでしょうか?

A.

猫が毛織物やその他の繊維を食べるというのは、よく見られる行動です。

中にはチビ君のようにひも状繊維やゴムにまで対象を広げる猫もいます。

この行動はシャム系の猫に多いことが知られていますが、他の種類でもよく見られます。

飼い主がこの行動を気にするのはもっともなこと。

実際にいつまでも続くと深刻な問題に発展することがあります。

長いことしゃぶっていた。

ウールがほどけて飲み込まれ、腸に詰まったり、ひも状のものがきんちゃく袋状に腸をまとめてしまって手術が必要になることもあります。

チビ君の問題行動について考えられる原因は、大きく分けると2つ。

(1)異嗜(普通口にしないものを口にし執着すること)の変形したもの、

(2)猫のウールしゃぶりの変形です。

(1)異嗜の代表的な例としては食糞症がありますが、その他にも新聞紙、ストッキング、観葉植物の土など、対象物はいろいろあります。

チビ君のようにひも状のものにこだわる猫も多く、木綿糸を飲み込んで手術が必要になつた例も多くあります。

(2)猫のウールしゃぶりは、猫の幼児性の名残りと考えており、離乳の時期が早すぎた場合に起こります。

おしゃぶりは子猫にとって心地のよい行動ですが、成熟すると消えていくもの。

それを親から引き離して強制的に終わらせると、行動が残ってしまいます。

また、ラノリンという、羊毛に多く含まれる動物性の脂肪が、無意識のうちに猫に母親のおなかを思い起こさせます。

そのため、猫は羊毛を使ったウール製品を好むのです。

これらの行動問題は、退屈なとき、精神的に満たされていないとき、不安なときに増える傾向があります。

解決するには口にする可能性のあるもの全てを片づけていまうか、嫌な味やにおいをつける方法もありますが、これは根本的な問題解決にはなりません。

猫の精神状態を変え、幼児的な行動を抑えることが一番の解決法。

そのためには猫の生活環境を単調なものから変換に富んだものへと変え、ストレスを減らしてあげることなどが必要でしょう。


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