「犬の暑さ対策 2」


3.夏の散歩

散歩・外出時の暑さ対策

犬の多くが散歩を楽しみにしています。
しかし、夏の散歩はリスクも伴います。

犬は暑さには弱い上、人間よりずっと体高が低いので、地面からの熱の反射を直接うけてしまいます。
また、アスファルトやコンクリートそのものの熱さも相当なもので、裸足で歩くと火傷してしまうくらいです。

一度、炎天下の道で四つんばいになってみてください。
私もやってみたことがありますが、地面から反射する熱は想像以上です。

また、裸足では立っていることも出来ません、本当に火傷してしまいます。

このように、夏の日中の散歩は、犬にとってはかなり辛いものになると思います。
時には、散歩をあきらめる判断も大切です。

息が荒いだけでなく、舌をだらんと出しっぱなしにしていたら、熱中症の危険信号です。
散歩は中断して、日陰などで休憩して呼吸が落ち着いてから家に戻るようにしましょう。


散歩の時間帯  

真夏の日中のアスファルト温度は、60度超えることがあります。  
夏の散歩は早朝や日が落ちてからが負担が少ないでしょう。

朝は7時前、夕方は7時以降になると路面の温度もマイルドです。  
散歩の前に、道路に手を当てて暑さを確かめてみましょう。

どの時間帯がどの程度の熱さなのか、わかるようになってきます。  

比較的路面温度が熱くない時間帯でも、長く歩いていると、低温火傷のようになったり、 肉球が削れて薄くなったりすることもあります。  

いつもと歩き方が違ったり、ちょっと痛そうにしていたら足の裏をチェックしてみましょう。
靴やソックスを嫌がらなければ、これらを履かせるのもこの時期は意味があることです。

嫌がる犬には肉球用のクリームがお勧めです。
散歩の前と後に塗ると、火傷や肉球が薄くなるのを防げます。

散歩の時には、水筒などで水を持参することをお勧めします。
水分補給が主な目的ですが、犬の毛が熱くなっている時には軽く毛を濡らしてあげるだけで、気化熱で涼しくなります。

私が夏の散歩コースとして理想だと思うのは、木陰が豊富で、地面が土や芝生や草、風通しがよいところです。
公園や川沿いの道に多いですね。

なかなか身近にないかもしれませんが、もしちょっと足を伸ばせばあるなら、時々はそういうところで散歩させてあげるのも良いと思います。
子犬や老犬、肥満気味な犬、持病を持っている犬の散歩については、かかりつけの動物病院で相談してください。
その子に合った、安全な散歩の方法や注意点を聞いておきましょう。


4.毛と皮膚のお手入れ

毛のお手入れ

ブラッシングは毎日行いましょう。
毛の中に空気を取り入れて、適度な湿度を保てるようにあげてください。

ブラッシングに時に、フケが多くなっていたり、皮膚が赤くなっていないか、ダニやノミがついていないかなどにも気をつけてください。  
水遊びやシャンプーで毛が濡れた場合には、十分に乾かして下さい。

夏は放っておいても乾きそうな気がしますが、毛が長いと根本は乾ききりません。
乾燥が不十分だと毛の根元に湿気が残り、蒸れてしまうことがあります。

蒸れると、人のあせもに似た皮膚炎が起こるかもしれません。
ドライヤーは、温風より低温あるいは冷風にした方が犬も嫌がらず早く乾きます。

犬の皮膚

犬の皮膚は、毛に覆われていて厚みもありそうだから、人の皮膚より丈夫だと思っているかもしれませんが、そんなことはありません。  

皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層構造になっていて、外からの刺激を受け止めて体を守るのは一番外側の表皮の役目ですが、犬の表皮は人間の表皮の 1/5くらいの厚さしかありません。

犬の皮膚は、人の皮膚よりずっとデリケートなのです。
夏は皮膚トラブルが増える季節です。

主な理由は
・温度・湿度が高いために細菌、カビなどが繁殖しやすい
・ノミやダニなど外部寄生虫が増える
・皮膚、被毛が蒸れやすく、汚れや皮脂がたまりやすいなどです。  

トラブルを避けるためには、皮膚を清潔に保つことが大切です。
その子に合ったシャンプーを選んで、定期的にしてください。
どんなシャンプーが合っているのかは、動物病院で相談してみましょう。

散歩から帰ってきたら

散歩の後に足の汚れを取ってあげましょう。
肉球の間は、犬にとって唯一汗をかく場所でもあり、水分や湿気が残りがちです。

汚れや湿気が残ったままだと炎症やかゆみの原因になります。
汚れと共にしっかりと乾かすようにしましょう。



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