プードルスタイル

今回のペットの基礎知識は
「プードルスタイル VOL.1」
より、お送りします。

内容は一部掲載ですので詳しくは本を買ってね!


「プードル偏/病気ワースト5」

【 潜伏精巣 】

■■■ 陰嚢内に精巣が降りてこない病気 ■■■

[病気のサイン]

・生後12週を過ぎているのに、睾丸が降りてこない

(原因)遺伝性疾患が原因となって起こる病気
精巣(睾丸) は生まれた時から陰嚢内におさまっているわけではない。

生まれたばかりの頃は、精巣は腹腔の腎臓のそばにあり、やがてそけい部を通って陰嚢内にゆっくり降りてくる。

これを精巣下降という。

本来なら降りてくるはずの精巣が、生まれて数ケ月以上たっても陰嚢内に降りてこない状態が潜伏精巣(潜伏睾丸、停留睾丸、潜在精巣ともいわれる)である。

片方の精巣だけが降りてこないというケースが多いが、両方の精巣が降りてこないという場合もある。

潜伏精巣が起こる原因は遺伝性疾患によるものであり、潜伏精巣の犬は繁殖には使わないようにしたい。

(症状)一番の問題は腫瘍化しやすいということ
精巣は精子を作り出す場所であり、精子を作るためには冷えていた方がよい臓器であるといわれている。

精巣が腹腔内など高温の中に置かれた状態のままだと、精子の元となる精母細胞が本来の働きを起こさなくなり、作り出された精子では妊娠させることができなくなってしまう。

また、潜伏精巣で一番問題となるのが、陰嚢内におさまらなかった精巣は腫瘍化しやすいということ。

そしてさらには精巣が腹腔内にあると腫瘍化したことが発見されにくい。

レントゲン検査だけではわかりにくく、精巣腫瘍の症状が出てきて、初めて気づいたものの、すでに手遅れになっているケースも少なくない。

精巣腫瘍になると、それまで男性ホルモンを分泌していた精巣が、女性ホルモンを過剰分泌するようになってしまう。

そのため、腫瘍化していない方の精巣やペ二スの萎縮が起こったり、乳頭や乳腺が発達し、乳汁が出ることがあったりなど、女性化が見られるようになる。

だが、これらの症状が出た時には、すでに治療は難しくなっている段階に精巣腫瘍が進行していることもあるため、発症する前に精巣摘出を受けておくのが安心である。

精巣腫瘍は悪性の場合がほとんどであり、女性ホルモンが異常に分泌されると、骨髄での血液を造る働きを抑制する作用があるため、再生不良性貧血の状態に陥り、最終的には死に至ってしまうこととなる。

(治療)体の中にある精巣を手術で摘出する
高い確率で腫瘍化を起こしやすいため、潜伏精巣と判明したら、その治療としては精巣摘出手術を行うこととなる。

片方だけの精巣が潜伏精巣だったとしても、できれば両方の精巣を摘出した方が望ましいということだが、飼い主の希望によって陰嚢内にある方は残しておくという場合もあるそうだ。

(予防)生後12週を目安に動物病院でチェックを
潜伏精巣は遺伝性疾患であるため、予防法はない。

生後数ケ月過ぎているのに精巣が陰嚢内に降りてこない、だいたいの目安として生後12過齢までに降りてこなければ、潜伏精巣の可能性があると考えられる。

気になるようなら、その頃に動物病院でチェックしてもらっておこう。

もしも潜伏精巣と判断された場合でも、片方の精巣が陰嚢内にあれば、本来通り両方の精巣が陰嚢内にある犬と比べ不妊の可能性は高いが、繁殖能力はあるといわれている。

だが、潜伏精巣は遺伝性疾患であるため、子孫に影響を与えないために、できる限り繁殖には使わないようにしたい。

また精巣摘出手術に抵抗を示す飼い主も少なくないそう。

手術にあたってはかかりつけの動物病院で納得いくまでよく相談することが大切だ。

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