今回のペットの基礎知識は
「プードルスタイル VOL.1」
より、お送りします。
内容は一部掲載ですので詳しくは本を買ってね!
「プードル偏/病気ワースト5」
【 膝蓋骨脱臼 】
■■■ 膝のお皿がはずれてしまう病気 ■■■
[病気のサイン]
・後足を片方あげて歩く
・後足を伸ばす動作をよくしている
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(原因)
先天的に滑車溝に問題がある原因が多い
曲げたり、伸ばしたり、膝は様々な動きをする部分。
膝蓋骨(膝のお皿)は四本の靭帯に支えられ、大腿骨の滑車溝にのっている。膝を曲げたり伸ばしたりした時に膝蓋骨が滑車溝を動くことでスムーズに膝が動くしくみになっている。
膝蓋骨脱臼とは、本来なら大腿骨の滑車溝にのっているはずの膝蓋骨が、滑車溝からはずれてしまった状態のこと。
主な原因として、先天的に大腿骨の滑車溝の溝が浅かったり、変形しているというのがあげられる。
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(症状)
慢性的になると痛がるように見えないことも
初期の段階では、膝蓋骨の脱臼が起こった時にだけ痛みがあり、跛行するなどいつもと違う歩き方が見られる。
膝蓋骨が元の位置に戻ると痛みはなくなるため、日頃から膝蓋骨がはずれやすい犬は自分で足を伸ばすことではずれた膝蓋骨を元に戻すことを学習していたり、痛みにも慣れてしまっていることも多い。
そのため、飼い主が気づかないうちに症状が進行している場合もある。
膝蓋骨がはずれた状態が長く続けば、膝蓋骨を支える靭帯のバランスが崩れ、やがては大腿骨と頸骨の靭帯の付着部がゆがみ、骨の変形を引き起こす可能性も出てくる。
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(治療)
進行するにつれ手術がより複雑になる
治療は、基本的に手術を行うこととなる。
滑車溝が浅い場合には、溝を鋭角に掘り、膝蓋骨をはずれにくくする。靭帯がのぴている場合は縫い縮めたり、引っ張っている方の靭帯を切断する場合もある。
大抵は膝蓋骨が内側に外れる内側脱臼が多いため、その場合は内側の靭帯を切り、外側を縫い縮める。
骨が変形してしまうまで進行してしまうと、手術はより複雑になっていくため、できる限り早い段階で手術を行うことが望ましい。
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(予防)
はずれやすいとわかったら膝に負担をかけない
先天的な病気のため、予防法はない。
ただし、あらかじめ動物病院で膝を触ってもらえば、膝蓋骨がはずれやすいかどうかの判断はつけられるということだ。
もし、愛犬の膝蓋骨がはずれやすいことわかったら、ジャンプをさせない、フローリンクなど滑る床にはマットを敷く、体重管理に気をつけるなど、膝への負担をなるべくかけない生活を心がけて。
そして愛犬の歩き方などに少しでも異常を感じたら、早めに動物病院で診察してもらうこと。
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