今回のペットの基礎知識は
「プードルスタイル VOL.1」
より、お送りします。
内容は一部掲載ですので詳しくは本を買ってね!
「プードル偏/病気ワースト5」
【 外耳炎 】
■■■ 垂れ耳だから特に気をつけたい ■■■
[病気のサイン]
・耳をよく掻いている
・頭を振る
・耳の中が汚れている
・耳の中が臭い
・耳を触られるのを嫌がる
↑TOPへ
■
(原因)
原因はいろいろ耳の中の毛や垂れ耳も影響
外耳炎とは、耳介から鼓膜の直前まである外耳道に炎症を起こす病気。
外耳炎を起こす原因にはいろいろあり、ダ二、マラセチアやブドウ球菌などの細菌、アレルギーなどがある。
プードルの場合は耳の中に被毛が生えているため、耳垢が被毛にからまって出にくい。
そしてそのままにしておけばさらに汚れがたまってしまう。
例えば、排水溝に髪の毛がたまっていると、髪の毛に汚れがからまり、それがどんどん大きくなるのと同じである。
このように耳垢がたまりやすく、垂れ耳ということで、立ち耳の犬種に比べると耳の中が蒸れやすく、細菌が繁殖しやすいというのも影響している。
↑TOPへ
■
(症状)
進行すると鼓膜が破れることもある
症状としては、最初のうちは痒みが起るため、耳を後ろ足でポリポリと掻いたり、床や壁にこすりつけるなどする。
進行するにつれて、痒みから痛みを感じるようになり、耳を触ろうとすると嫌がったりすることも。
耳垢に細菌感染が起こると、細菌の増殖とともに悪臭を放つようになる。
外耳道の炎症を放置しておくと、外耳道の枯膜がどんどん腫れて外耳道が狭くなってしまう。
そしてひどくなると炎症が鼓膜にまで及び、中耳炎や内耳炎を引き起こすことにもなる。
↑TOPへ
■
(治療)
原因によって治療法には違いがある
外耳炎を引き起こした原因によって治療は違ってくる。
例えば、抗菌剤を用いてマラセチアやブドウ球菌などの細菌など、原因となっているものを取り除いていくのと同時に、炎症があるようなら消炎剤を使っていく。
あまりに腫れがひどく、外耳道が狭窄している場合は手術に至るケースもある。
程度が軽ければ、耳の洗浄を行うだけで治る場合も。
いずれにしても、耳の治療には恨気が必要だ。おかしいなと思ったら何が原因となっているかをきちんと動物病院で調べてもらうことが大切である。
↑TOPへ
■
(予防)
日頃から耳のチェックと手入れを
予防としては日頃から耳の中をよくチェックしておくこと。
健康な状態であっても耳垢が出る場合もあるので、耳掃除を行うことも予防のひとつとなる。
普段の手入れは、ガーゼや綿などを指に巻いて、ぬるま湯を使って、耳の入り口部分を軽く拭く程度で十分。
汚れが気になるなら毎日、それ程でもないなら、3〜4日に一回、耳のチェックを兼ねて耳掃除を。
耳の奥の方まできれいにしようと、綿棒を使うとかえって汚れを奥に押し込んでしまったり、こすりすぎると炎症を起こすこともあるので注意。
また、トリミングの際に耳の中の被毛を抜いておいてもらうと汚れもたまりにくい。
↑TOPへ
【 疑問・質問等、お問合せはこちらまで 】
copyright(C)1999〜 高円寺アニマルクリニック
ホームページに掲載の文章・画像・写真などを無断で複製することは法律で禁じられています。
すべての著作権は高円寺アニマルクリニックおよび
Bridge
に帰属します。
▼
MENU
▼