愛犬チャンプ

今回のペットの基礎知識は
「愛犬チャンプ VOL.176」
より、お送りします。

内容は一部掲載ですので詳しくは本を買ってね!


「ドッグフード本当のこと!」

■栄養素を知り尽くしたプロが手がける「ドックフード」

■歯垢予防にドックフードがお役立ち!?

■1日あたりの必要カロリー量を計算して適正量の目安を把握

■アレルギー症状は食事に注目するだけで緩和できるのか!?

■酸化防止剤軽減で問われ飼い主さんのドックフード保管の意識

■栄養素を知り尽くしたプロが手がける「ドックフード」
 <素朴な疑問にお答え>

Q.ラベルの賞味期限はいつまで?
A.賞味期限とは、未開封のまま指示された保存状態に置かれたとき、製品の栄養や食味を保証できる期間です。

Q.食後すぐの運動は大丈夫?
A.食後の激しい運動が胃稔転などの引き金になる場合も。食後は十分休ませて、散歩は食事の前が適切です。

Q.内容量 は全部書かれていないの?
A.原材料の記載順序は規約で決められ、使用量の多い順です。10%以上含まれる原材料は必ず表示されます。

Q.ドックフードの原産国名って?
A.いくつかの国に製造工程がまたがる場合、表示される原産国名は、最終加工が行われた国名を表示します。

Q.「粗タンパク質」とかの「粗」って?
A.英語のcrudeの日本語表記で「おおまかな」の意味。栄養成分の表示についての分析上の精度を示しま。

フードと水さえあれば栄養面 はクリアドックフードは犬が健康を保つ上で欠かせない栄養をバランスよく網羅した完全栄養食です。

手軽に炭水化物、タンパク質、ミネラル、ビタミン、脂肪、水という6つの栄養素を摂取できることが魅力。栄養学に基づいて専門家によって開発されているため、それだけ食べていれば十分という頼れる存在です。

一方、手作り食は飼い主さん自身が選んだ素材だから、中身が見えるという安心感はありますが、栄養の偏りを防ぐためにメニューのローテーションがポイントに。NG食材を確認したり、素材そのものに含まれている塩分にも注意が必要です。

その結果、愛犬には愛情たっぷりの手間ひまかけた手作り食で、飼い主さん自身は気づいたらコンビニ弁当ばかり…なんてことのないように注意しましょう。

■歯垢予防にドックフードがお役立ち!?
歯石をつきにくくする機能を持ったフードも

カリカリと固いドライフードは、物理的に歯にぶつかるため、歯ごたえのないウェットフードに比べると、歯の汚れを掻き落とす“歯磨き効果 ”が期待できるといえます。

ただし、歯の健康を考慮した療法食は別として一般的なドライフードで歯垢(しこう)まで落とすことは難しいもの。歯垢の付着を予防するととらえるのが正解です。

手作り食は水分が多く、歯に付着しやすいため、歯の健康を守るためにもこまめに歯磨きすることが必要です。形やつぶの大小などさまざまですが、犬は基本的に丸のみするため、いずれも高い消化率を追求しています。

ドライフードは、粒のカタチも大きさも実に多彩なので、わんこの口のサイズに合うものを選んであげてみて。

わんこの若さを保つビタミンC&E

犬は人間と違って、ビタミンCを体内で生成できるため、食事などで補う必要はないという説もあります。

しかし、年齢とともにビタミンCの生成スピードが低下するため、食事で補うことが必要。

また、ビタミンEは抗酸化作用があるため、いまやわんこの世界のアンチエイジングには欠かせない存在です。

■1日あたりの必要カロリー量 を計算して適正量の目安を把握
年齢・体重・ライフスタイルを考慮して

ドックフードのパッケージには、わんこの体重ごとに1日に必要とされる摂取カロリーが表示されています。

しかしながら、実際は「体重5〜10kgのコには○○○g与える」と書かれていても、5kgと10kgのコの食事量は同じではないはず。

1日に必要な摂取カロリーは、体の大きさや年齢、運動量などにも左右されます。

すべてのフードに100gあたりのカロリー数が明記されていますが、消化しきれず、体外に排出される数値もあるため、摂取量=総消費量ではないのでご注意を。

目安としてなら、次の計算式で1日の必要雑持カロリーを算出できるので、普段の食事量とかけ離れていないかどうか照らし合わせてみては。

■未去勢・未避妊の成犬 1.8×(30×体重×70)
■去勢・避妊済の成犬 1.6×(30×体重×70)
■高齢犬 1.4×(30×体重×70)
■仔犬 3.6×(30×体重×70)
 

■アレルギー症状は食事に注目するだけで緩和できるのか!?
<アレルギーの発症>
アレルギー反応は、皮膚症状だけでなく、下痢や嘔吐、発熱などの症状をもたらすことがあります。

2つ以上の要因が重なるため、生活環境のアレルゲンを除去する治療「減感作療法」が有効で、いずれの場合も症状の改善が見られます。
食事だけでなく、アレルギーは複数犯!
アレルギー症状は、すべてのアレルゲンを避けることが難しく、また完治もなかなか難しいやっかいなものです。

食事だけで一朝一夕にどうにかなるものではありません。つまり要因はいくつもあるということ。

アレルギー症状を発症している犬の60〜80%に有効だといわれている治療法に「減感作療法(げんかんさりょうほう)」(免役療法)があります。

これは、アレルゲンを微量ずつ体内に入れていくことにより、徐々に体を抗原物質に慣れさせ、やがてアレルギーが起こらないようにするというものです。

まず、血清IgE検査と皮内試験を行い、アレルゲンを特定します。その犬に適合した注射液(抗原液)を作り、その液体を犬の体内に入れるのですが、最初の3〜9カ月かけて、アレルゲンの量を増やしながら、摂取回数を減らしていきます。

1日おきに投与し、その後は症状を見ながら7日〜1カ月に1回ずつ行います。

効果は約3カ月の投与で終わる場合もあれば、1年ほどかかるなど個体差があり、注射後はかゆみを感じる、顔面が腫れるなどの副作用が表れてくることも。

獣医師と十分に相談した上で治療を行うようにしましょう。

■酸化防止剤軽減で問われ飼い主さんのドックフード保管の意識
保管状態によってわんこの体に悪影響も!

ますます注目を集めている、ナチュラルフード。酸化防止剤など保存料の配合を控えるため、どうしても劣化のスピードが早いことがネックに。そこで大切なのが、フードの保管方法です。

せっかく厳選素材を原料とする質の高いフードでも、保管状態が悪いと、酸化やカビの発生など、わんこの体に害を及ぽすことになりかねません。

保管はできるだけ空気に触れないようにするのがコツ。いつもの食事用と保管用を分けておくといいでしょう。

とくにこれから暑い季節を迎えます。開封したら、空気に触れないよう、すぐ実践を。

【 疑問・質問等、お問合せはこちらまで 】


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