「うちの猫の食事、これで大丈夫?」

疑問1 ねだられるとついあげちゃう人間の食べ物、やっぱり与えちゃダメ?

疑問2 好き嫌いが激しくて・・・偏食をなくすにはどうしたらいいの?

疑問3 うちの猫、お皿で食べない、早食い、手からしか食べない…これってヘン?

疑問4 食事の正しい与え方や量がイマイチよくわかりません

疑問5 よいキャットフードってどんなもの?選び方の基準を教えてください

疑問6 植物を猫か食べちゃう毛玉を吐くためと聞くけれど心配…

■疑問1 ねだられるとついあげちゃう人間の食べ物、やっぱり与えちゃダメ?
★基本的にNGです。どうしてもというなら一日の食事の一割程度に
人間の食べ物を主食として与えていいかどうかと問われれば、答えは一つ。「ダメ」です。

人間の食事の残りをあげていた時代も確かにありました。

でも、キャットフードを与えるなど食生活を見直したことで、猫の寿命は確実に延びてきています。

人間の食事を与えて病気にならない猫もいるかもしれませんが、「欲しがるから」「おいしそうに食べるから」といってむやみにあげてしまうのは考えものです。

どんな食べ物をどれくらいの量なら大丈夫かとよく聞かれますが、医学的にお話しすることはできません。

というのも、仮にA、B、Cの食べ物なら週1回はいいですよと答えたとしても、Aだけでなく、BもCも週1回ずつ与えたとしたら食べすぎになりますよね。

猫の主食として人間の食べ物は与えないことが鉄則です。

でも、一緒に暮らしていたらついあげたくなる気持ちもわかります。

1日の食事の1割程度、人間も猫も楽しめる程度におさえられるならいいといえるでしょう。
プリンが大好き!喜ぶ顔見たさについあげちゃいます。

猫は甘さに敏感な動物です。

それだけ甘いものが大好きということですから、甘い味に慣れると、もっと欲しがるようになってしまいます。

それにプリンに含まれる牛乳で下痢をする場合も。

これは牛乳の成分を消化する腸内酵素ラクターゼが少ないことが原因です。

下痢をするならあげないようにし、しなくても極めて少量にしてください。

自家製ヨーグルトをおいしそうに食べます。食べさせて大丈夫?

おやつ感覚で少しだけあげるにしても、必ず無糖のヨーグルトにしてください。

乳製品のなかでも、ヨーグルトは乳酸菌が乳糖を分解する働きがあるため、下痢しにくいといわれています。

ただし、猫の個体差もあって100%しないとは限りませんので注意してください。

犬が猫に自分の食事を分けちゃいます。いいのでしょうか。

食べる量にもよりますが、主食の3分の1以上を占めてしまうのなら問題です。

猫は人間や犬のように、体に必要な必須アミノ酸をほかのアミノ酸から作り出すことができません。

タウリンも犬より多く必要です。

犬がどうしてもあげてしまうなら、犬の食事をキャットフードにしてみてください。


■疑問2 好き嫌いが激しくて・・・偏食をなくすにはどうしたらいいの?
★偏食する方が優等生です。ただ「拒否すればおいしいものをくれるかも」と様子を見ている場合も
人間の食生活と同じように考えると、好き嫌いなくいろんなものを食べたほうがいいように思うかもれません。

でも猫は元来、好き嫌いがはっきりしている動物なのです。

この性質をうまく汲み取って、子猫のときからキャットフードだけしか与えないようにすれば、自然と人間の食事に興味をもたなくなります。

人間の食事中、猫がおねだりをすることもなく、お互いにストレスのない、いい関係を築くことができますね。

ただし、その一方で、もっとおいしいものが欲しくて、出された食事を食べないという行動に出ることもあります。

「もっとおいしものちょうだいゲーム」とでもいいましょうか。

このゲームにのって、食事を変えていくと、しだいに猫のペースに。

どんどん要求がエスカレートしていきます。

食は偏っていた方がいいですが、猫のペースではなく、猫の健康を考えて人間のペースで食事を与えるように心がけてください。
魚入りウェットフードを絶対に食べません。ドライフードばかり。大丈夫でしょうか。

総合栄養食のキヤツトフードを与えているなら、特に間違ありません。

無理してそれ以外のものを食べさせる必要はないですね。

人間は何でも食べるので、猫にもいろいろ食べさせないと、と思いがち。

ドライフードしか食べない、ウェットフード以外は口にしないと、好みがはっきりした猫はけっこういますから、心配しなくても今のままで大丈夫です。

優等生の証拠です。

うちの猫は野菜大好き。ブロッコリーやキャベツのゆで野菜のおかか合えが特に大好き。まさかベジタリアン?

ブロッコリーは消化不良にならないように小さく切ってください。

猫は肉食動物。

動物性たんばく質が少ないと欠乏症を起こす可能性があります。

草食動物は腸内の微生物の働きで栄養を吸収できますが、猫にはその機能がないのです。

ベジタリアン猫にならない食生活を。

マグロのお刺身は「生」で食べないので電子レンジで温めて与えていますが…。


マグロは新鮮であれば生で与えて大丈夫ですが、みかんちゃんは、温かいほうが好きみたいですね。

好みの問題ですので、生でも温めてもどちらでもかまいません。

温めると香りが強くなるので、それで温めたほうが好きなのかもしれません。

無理に生で与える必要もないですし、今のままで大丈夫です。


■疑問3 うちの猫、お皿で食べない、早食い、手からしか食べない…これってヘン?
★フードの大きさや食事の場所、与え方を見直してください
お皿で食べなかったり、早食いしたり、手からしか食べないというのは、飼い主さんにも猫にも決していいことではないですが、猫の習性上、そうなる可能性は大いにあります。

まずお皿の上で食べないのは、猫は狩りをしていた動物のため、獲物を横取りされない場所を選んでゆっくりと解体しながら食べていた歴史があるからです。

そのなごりから、ひと口では食べられない食事はお皿から出して解体したり、人の目にふれないところへ持っていきたがるのです。

フードをひと口サイズにする、猫がフードを持っていく場所を食事の場所にするなど工夫しましょう。

早食いも、単に食いしん坊ではなく、横取りされないようにという意識が働いているのかも。

食べる場所がオープンすぎないか、複数飼いなら頭数分のお皿を用意しているか、考えてみてください。

また、手で与えている場合、手からでないと食べない習慣がついてしまう可能性があるので、やめましょう。
どうしてもお皿の中で食べません。後片づけが大変で困ります。どうしたらいいですか?

後片づけで困っているのでしたら、大きなシートを下に敷いたり、大きくて底の浅いお皿にしてみてください。

口にくわえて部屋の隅へ移動してしまうなら、食事をする場所が広すぎるのかも。

もう少し狭い場所を選びましょう。

また、お皿が気に入らないという場合も考えられます。

状況を変えて様子をみてください。

とにかく早食い。一度食べると吐いてしまうのですが…。

通常、胃が膨らんだり、血糖値が上がると満腹中枢が刺激されるのですが、刺激される前に胃の能力を超えた量を食べていますね。

一気に食べきらないように少しずつ与えてください。

また、複数飼いだと横取りされないかと早食いになりがち。

お皿をきちんと分けて、落ち着いて食べられる環壊づくりを。

スキンシップと思って食事を手で与えていたら手からしか食べなくなっちゃいました…。


手から与える行為そのものに問題はありませんが、これが習慣化することが心配。

例えば、日中留守にするときは、飼い主さんが帰宅するまで食べずに、ずっと待つようになってしまいます。

こうなると、飼い主さんが外泊しなければならないときに、ひとりで留守番させることも、誰かに預けることもできなくなってしまいます。

すでに習情化してしまっているなら、少しずつお皿で食べられるようにしてあげてください。


■疑問4 食事の正しい与え方や量がイマイチよくわかりません
★急な食事の変化は禁物。普段何を与えているか家族全員でチェック
基本的には朝晩の2回。

そして、どうしてもというならおやつを少量。食事のメニューはしぽって、嗜好を狭めるようにしてください。

与え方は猫の好みと摂取カロリーから考えましょう。

次に量ですが、猫は体重が減ったと体が感知すると運動量を減らして消費カロリーをセーブする傾向がありますから、減らす場合は、猫がわからないようにゆっくりやることが肝心です。

そこで、今日1日何を与えたか1週間ほどメモしてみましょう。

それも家族全員分を書き出します。

おやつは1日1回と一人で決めても、他の家族があげていては効果がありませんから。
ドライフード、缶詰めを一日2回あげてました。でも体重が増えて…。今はドライフードだけにしています。

ドライフードにしただけでは、なかなか痩せにくいかもしれません。

食事もお金と同じで収入と支出のバランスが大事。

次郎丸君の場合は収入が多すぎているわけですから、食事のメニューよりも与える量を考えることから始めましょう。

そこで必要なのがカロリー計算。

ドライフードだけがいいのか、ひょっとしたら缶詰だけの方がいいのか、計算してみてください。

そして、次郎丸君が何によって食事に満足しているかも大切です。

量なのか、それとも味なのか。

量の場合なら単位あたりのカロリーが少ない食事を選んで、今までと同じ量をキープ。

量より味なら、同じ食事で量を減らすなど、猫の好みによってウェイトコントロールしてください。

ドライフードしかあげていないので、一緒に水もあげています。かなりのむのですが。いいでしょうか?

猫は砂漠など水のない場所でも生きる能力がありますが、かといって水が必要でないわけではないのです。

むしろ水分はとった方がいいといえます。

ドライフードに水を添えて与えているのは、とてもいいことですね。

商品によって異なりますが、ドライフードに含まれている水分は全体の約10%。食事のときに水とセットで与えることが大切です。

水を飲みすぎることを心配されていますが、あえて水の量を減らす必要はありません。

お皿を清潔にして、新鮮な水を猫が満足するだけ十分あげてください。

このケースとは逆に、水をなかなか飲まない猫もいます。

無理に飲ませる必要はありませんが、水がなかなか減らない分、長期間水を置きっぱなしになる傾向があるようです。

夏場はとくにいたむのも早いですから、きれいな水であるように常に心がけてください。

ウェットフードの場合、水を飲まなくてもフード内の水分で補っている場合があります。

猫のようすを見て元気ならば問題ないでしょう。

ドライフードを水で浸して柔らかくしています。でもなかなか食べなくて…。


ドライフードとウェットフード、どちらを与えてもいいのですが、ドライフードが好きな猫は、あのカリカリした食感が好きなようです。

やわらかくしたドライフードに興味をもてないのかもしれません。

浸す水を減らすとか、フードと水を別々に与えるなどしてみてください。

何かほかのものをトッピングするという方法もあります。

ただし、その場合はトッピンクするもの、例えばかつおぶしならかつおぶしだけを選んで食べてしまうなら、別の方法にしてください。

ウェットフードに切り替えるなら、総合栄養食タイプのものを選んで、栄養が偏らないように工夫しましょう。

また、食べないからといって、食べるまでずっと置いておくことは衛生面から言ってもあまりおすすめできません。

家をあけることが多いのでしたら仕方ありませんが、食事の時間を人間が決めて規則正しく食べさせたほうがベター。

猫もそうした習慣には慣れますから、出されたときにきちんと食べるようになります。

パッケージに記載されている食事量を与えています。でもだんだんやせていくようで…。

キャットフードなら、そのパッケージに記載されている食事の量が目安になります。

その量をきちんと与えているか再度確認しましょう。

ただし、人間もそうですが同じ体重だからといって食べる量が同じとは限りません。

猫も体重、種類、年齢だけでは正確な食事量は決められないのです。

体格や運動量、消化能力も個体差があります。

目安はあくまで目安。

猫のようすを見ながら少しだけ量を増やしてください。

食べているのに痩せる一方なら病気などの問題も考えられます。

改善するための治療や特別療養食が必要かもしれません。


■疑問5 よいキャットフードってどんなもの?選び方の基準を教えてください
★価格の高い、安いではなく、成分表示や賞味期限をよく見ましょう
フードはつい価格で選びがちですが、大切なのは含まれている成分と、賞味期限です。

商品パッケージの裏面や側面、底などをよく見て、この2つを探す習慣をつけてください。

成分表示は主原料だけでなく、どれだけ詳しく書かれているかチェック。フードメーカーのなかには、商品に記載がなくても、ホームページで紹介していたり、問い合わせれば教えてくれるところがあります。

フードには大きくドライフードとウェットフードがあり、猫の好みで選んでいいと思います。

ただし、ウェットフード、ドライフードともに、「総合栄養食」と明記されたものを選びましょう。

それ以外は、主食としてはおすすめできません。
プレミアムフードと決めています。でも種類が多くてどれを選んだらいいのかときどき迷います。

 「プレミアム」という言葉は確かに魅力的ですが、何がプレミアムなのか、何がほかと違うのかチェックしましょう。

プレミアムフードといっても意味合いがとても広く、含まれる成分や原料に何かプラスしているもの、原料そのものにこだわっているもの、高い価格設定で付加価値を出している製品など実にさまざま。

A社ではプレミアムでも、B社ではそれは当たり前だからプレミアムではないなど、プレミアムの基準が各メーカーにゆだねられていて、統一基準がないのです。

どんなプレミアムを求めているのか次第ですね。

セールのときにまとめ買いしてます。なるべく賞味期間が長いモノを選んでいるのですが…。

安い価格は確かに魅力的ですが、フードを選ぶときは値段だけではなく賞味期限にも気をつけたいですね。

というのも、極端に賞味期限が長いものは、強力な酸化防止剤など何か人工的な工夫がなされている可能性が考えられるからです。

賞味期限が長いものと短いものがあった場合、後者の方がベターだと思われます。

また、どのようなものが使われているのか、チェックしてみることも大事です。

賞味期間中に食べきれる量をまとめて買うのであれば、問題ありません。


■疑問6 植物を猫か食べちゃう毛玉を吐くためと聞くけれど心配…
★植物以外に肥料も注意。毛玉を吐きすぎるなら、猫草を用意したり、食生活を見直しましよう
猫はムギ科やイネ科など、葉の先がとがった植物が好きですね。

猫は毛玉を吐くために植物を食べると考えられがちですが、正常なら吐きません。

消化器官は一方通行ですから、吐くという行為は猫にとっても負担です。

頻繁に植物を食べて、吐いているようなら、与えているフードのメニューや量などの食生活を変えることが先決です。

それでも変化がなければ、ほかの植物を食べないように猫草など猫が食べる専用の植物を常備するのもいいでしょう。

また、肥料にも気をつけましょう。

猫が口にすることはあまりないのですが、植物を食べる際に一緒に口に入れてしまう可能性も。

化学成分が含まれていない有機肥料に替えたり、土の表面をネットで覆うなど工夫しましょう。
育てているハーブに、猫がじゃれたり食べたりしています。中毒にならないか心配…。

一口かじった程度では中毒になりにくく、猫もたいていは吐き出すようです。

人間にとってもハーブなど薬用になる植物は、いい働きをするものもあれば、その逆もしかりです。

猫が額繁に口にするハーブは片づけましょう。

ミントの香りが大好き。特に液体ハミガキが好きでなめちゃうこともありますが、大丈夫でしょうか?

キャットニップなど猫が好きなミント系ハーブがありますね。

大量に食べなければ問題ありません。

液体ハミガキには猫用がありますが、人間が使う液体ハミガキなら、人間も体内に取り込まないわけですから、猫がなめないように気をつけたほうがいいですね。

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