人間の食べ物を主食として与えていいかどうかと問われれば、答えは一つ。「ダメ」です。
人間の食事の残りをあげていた時代も確かにありました。
でも、キャットフードを与えるなど食生活を見直したことで、猫の寿命は確実に延びてきています。
人間の食事を与えて病気にならない猫もいるかもしれませんが、「欲しがるから」「おいしそうに食べるから」といってむやみにあげてしまうのは考えものです。
どんな食べ物をどれくらいの量なら大丈夫かとよく聞かれますが、医学的にお話しすることはできません。
というのも、仮にA、B、Cの食べ物なら週1回はいいですよと答えたとしても、Aだけでなく、BもCも週1回ずつ与えたとしたら食べすぎになりますよね。
猫の主食として人間の食べ物は与えないことが鉄則です。
でも、一緒に暮らしていたらついあげたくなる気持ちもわかります。
1日の食事の1割程度、人間も猫も楽しめる程度におさえられるならいいといえるでしょう。
プリンが大好き!喜ぶ顔見たさについあげちゃいます。
猫は甘さに敏感な動物です。
それだけ甘いものが大好きということですから、甘い味に慣れると、もっと欲しがるようになってしまいます。
それにプリンに含まれる牛乳で下痢をする場合も。
これは牛乳の成分を消化する腸内酵素ラクターゼが少ないことが原因です。
下痢をするならあげないようにし、しなくても極めて少量にしてください。
自家製ヨーグルトをおいしそうに食べます。食べさせて大丈夫?
おやつ感覚で少しだけあげるにしても、必ず無糖のヨーグルトにしてください。
乳製品のなかでも、ヨーグルトは乳酸菌が乳糖を分解する働きがあるため、下痢しにくいといわれています。
ただし、猫の個体差もあって100%しないとは限りませんので注意してください。
犬が猫に自分の食事を分けちゃいます。いいのでしょうか。
食べる量にもよりますが、主食の3分の1以上を占めてしまうのなら問題です。
猫は人間や犬のように、体に必要な必須アミノ酸をほかのアミノ酸から作り出すことができません。
タウリンも犬より多く必要です。
犬がどうしてもあげてしまうなら、犬の食事をキャットフードにしてみてください。 |