| 「泌尿器の病気にならないためにしておきたいこと」   | 
              
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                | ■腎臓になるべく負担をかけない食事に | 
              
                | 泌尿器の病気は、食生活を改善することで、予防することができます。 
 まずは、結石の原因になり、腎臓に負担をかけやすいミネラルのとりすぎに注意しましょう。
 
 ミネラルは猫の大好物であるにぼしやかつおぶしなど乾物系に多く含まれます。
 
 また、タンパク質の過剰摂取も腎臓に負担をかけます。
 
 脂肪分や塩分の少ない良質なタンパク質を与えましょう。
 
 また、結石にはオシッコがアルカリ性に傾くとできるリン酸アンモニウムマグネシウム(ストルバイト)と、酸性に強く傾くとできるシュウ酸カルシウムがあり、ストルバイトはオシッコが酸性になると溶けるという特性があります。
 
 そのため、オシッコを酸性にしてストルバイトを予防するフードが市販されていますが、これを尿石症予防にと自己判断で猫に与えるのは危険です。
 
 もともとオシッコが酸性の猫の場合、酸性に強く傾きすぎて、シュウ酸カルシウム結石ができる可能性が高まるからです。
 
 しかも、シュウ酸カルシウム結石は溶かすことができません。
 
 飼い主の勝手な判断でこれらのフードを与えたり、食事制限をするのは禁物。
 
 ミネラルやたんばく質の摂取許容量は、猫によって差があります。
 
 心配なら、動物病院で検査を受け、猫の体質を把握すること。
 
 病気を発症してしまったら、獣医師による処方食を使いましょう。
 
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                | ■水はできるだけたくさん飲ませましょう | 
              
                | 猫はあまり水を飲まない動物ですが、水をなるべくたくさん飲ませることで、オシッコを薄くし病気にかかりにくくすることができます。 
 水はまめに取り替え、水飲み場の周りはつねに清潔にしておきましょう。
 
 どうしても水を飲まない猫には水に猫用ミルクを少し足すなどの工夫を。
 
 ドライフードだけを与えている場合は、一部をウェットフードに切り替えるのも効果的です。
 
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                | ■6歳を過ぎたら血液検査を受けましょう | 
              
                | 腎臓の機能は一度壊れてしまったら元には戻りません。 
 いかに病気を早く見つけて、メンテナンスにとりかかるかが重要なポイントとなります。
 
 6歳を過ぎたころから、病気の発症率がぐんと高くなるので、年1回のワクチンの際に、併せて血液検査を受けることをおすすめします。
 
 毎年データを取って、健康時の数値を知っておけば、病気の予兆となる体調の変化にも気つくことができます。
 
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                | ■病気の発見に役立つグッズを有効利用 | 
              
                | 飼い猫のオシッコの状態や、泌尿器の病気にかかりやすい体質なのかを知りたいときは、オシッコを手軽に検査する方法もあります。 
 リトマス試験紙のように、オシッコのPH値(アルカリ性か酸性かを示す値)によって色が変わるトイレ砂を使えば、飼い主さんでも手軽にチェックできて便利です。
 
 猫がオシッコをした後に、砂の色を確認するように心がけましょう。
 
 猫のオシッコはもともと弱酸性ですが、尿石症の猫はPH値がどちらかに極端に傾きます。
 
 病気のリスクが高くなっている証拠なので注意が必要です。
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