「オシッコを毎日チェックして猫の健康を管理しましょう!」

猫のオシッコは、病気やストレスなどをチェックできる健康のバロメーターです。


ですから、猫の体調を管理するためには、ふだんから自分の猫がどのぐらいの尿量で、1日に何回オシッコをするのかを知っておくことが大事です。

そうすれば、いつもより尿量や回数が増えたり減ったりしたときに、すぐに異変に気づくことができ、病気を早く発見できるようになります。

また、猫は一般的にトイレの覚えがいいといわれています。

今までトイレ上手だった猫が、突然トイレ以外の場所でオシッコをするようになったら、ストレスか病気が原因だと考えられます。

このように、オシッコやその前後の行動をチェックするだけで、猫の健康状態を知ることができるのです。

尿道・膀胱の病気
【膀胱炎】
【尿石症】
【尿道閉塞】
6歳を過ぎたら要注意
【慢性腎不全】
【急性腎不全】
【尿毒症】
【糖尿病】
【前立腺肥大】
【子宮蓄膿症】
【腫瘍】
【猫エイズ】
【タマネギ中毒】



猫がもっともかかりやすい、尿道・膀胱の病気

オシッコの症状
●オシッコに行く回数が増える
●一回量が少なくなる、出ない
●力む
●色が赤い
●苦しげに鳴く
●オシッコにキラキラしたものがある


その他の症状
●膀胱がふくらむ、またはかたくなる
●食欲不振
●吐く
●体温低下


オス猫にとくに多い下部尿路の疾患

尿石症や膀胱炎など、泌尿器の下のほうで発症する病気は、まとめて下部尿路疾患(FLUTD)と呼ばれ、猫がもっともかかりやすい病気のひとつです。

猫は膀胱の中にオシッコをためている時間が長く、またオスは尿道が細く長いという構造上、泌尿器に障害がおこりやすいのです。

もっとも多いのは、膿胱にできた結石が膀胱の粘膜を傷つけておこる結石性の膀胱炎。

膀胱炎になると、猫は尿を長くためられないのでひんばんにトイレに行くようになります。

そして、腺胱にできた結石が排尿時に流れ出て尿道を詰まらせてしまうのが尿道閉塞。

この場合は尿を出しにくいので、ひんばんにトイレに行きますが尿はほとんど出ません。

さらに結石で尿道が完全に塞がってしまうと、命の危険にさらされることになります。

上記の症状を見つけたら、すみやかに病院で治療を受けましょう。

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【膀胱炎】

膀胱が炎症をおこす病気血尿が出ることも

結石による傷や細菌の侵入が原因で膀胱が炎症をおこす病気。

猫は長時間膀胱にオシッコをためるので、わずかな細菌でも発症する可能性があります。

引っ越しや家族構成の変化など、ストレスが原因の場合も。

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【尿石症】

尿の中に結石がまじり排尿時に痛みを感じる

正式な病名ではなく膀胱炎の要因のひとつで、膀胱の中でミネラルが結晶化してできた腕胱結石が膀胱を傷つけ、炎症や出血をもたらす状態をいいます。

結石は、健康なときは弱酸性である猫の膜胱内が、アルカリ性や強い酸性に傾くことで発生します。

オシッコとともに出た結石はキラキラ光り、オスの場合、ペニスの周囲に塩をぬったようにこぴりついていることも。

治療は基本的に食事療法による結石溶解と投薬による膀胱炎の改善ですが、結石が大きい場合には手術で取り出すことも。

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【尿道閉塞】

結石で尿道が塞がり最悪の場合は命の危険も

結石などで尿道が完全に詰まった状態。尿道が細いオスはとくに注意が必要です。

放っておくと膿胱破裂や、尿毒症に発展します。

2日以上オシッコが出ないと死に至ることもあります。

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6歳を過ぎたら要注意、腎臓の病気

オシッコの症状
●量が増える
●色が薄くなる
●においが少なくなる
●(末期の急性腎不全では)量が少なくなる


その他の症状
慢性腎不全
●水を大量に飲む
●体重が減る
●毛づやが悪くなる


急性腎不全
●食欲不振
●吐く


尿毒症
●激しく吐く

オシッコを凝縮するため腎臓に負担をかけやすい

猫は犬のようにひんばんに水を飲まなくても生きていける動物です。

それは体の中で水分を有効に使い、凝縮した濃いオシッコを出しているからです。

そのため、腎臓はつねに酷使された状態にあり、加齢にしたがって機能障害を引きおこしやすく、6歳以上の猫のほとんどが、程度の差はあれ慢性の腎不全を患っているともいわれます。

腎臓は一度機能不全に陥った部分は回復しないため、なるべく早期に病気を発見し、残りの腎臓の機能を維持するように努めることが大事です。

末期にならないと症状が現れにくい病気なので、5〜6歳を過ぎたら定期的に動物病院で検査を受けておくのがよいでしょう。

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【慢性腎不全】

完治が望めない病気、早期発見&治療が大切

腎臓の機能が低下している病気で、進行すると尿毒素を外に排出できなくなり、尿毒症を引きおこします。

多飲多尿が大きな特徴ですが、症状は現れにくく、病気に気がついたときには、すでに8〜9割の機能を失っていることが少なくありません。

病気が発覚したら、腎臓に負担をかけない低タンパク、低ナトリウムの処方食で進行を遅らせます。

進行している場合には定期的な点滴が有効です。

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【急性腎不全】

腎機能が急速に低下、早期治療なら回復も可能

ケンカや交通事故、尿道閉塞などで劇的に腎臓を損傷しておこる、症状が急激に進む腎不全。

ほかの病気が原因で発症する場合も。

主な特徴は嘔吐、食欲不振、尿量低下。迅速な治療が行えれば回復が可能です。

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【尿毒症】

腎不全の進行で発症、急いで治療を!

正式な病名ではなく、高窒素血症のこと。

腎不全が進行した結果、外に排出できなくなった尿毒素が、血液に多く含まれてしまっている状態です。

早急に治療しないと命の危険があるので、すぐに病院へ。

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【糖尿病】

オシッコの症状
●量が増える
●色が無色透明
●甘いにおいがする

その他の症状
●水を大量に飲む
●食欲が増す
●体重が減る
●吐く
●下痢
●脱水症状

太り気味の猫は要注意ほかの病気の併発も

糖尿病は、血液中の糖を細胞に取りこむ働きをするインシュリンが不足するとおこる病気。

肥満ぎみの猫ほどかかりやすく、発症すると水を大量に飲み、ひんばんにオシッコをします。

また、ふだんよりも食事量が増え、症状が進むと、食べているにもかかわらず痩せていきます。

やがて食欲も減退し、嘔吐や下痢、脱水症状などを引きおこします。

血液中の血糖値が上がることでほかの臓器や器官にも悪い影響を与え、さまざまな病気を併発。食事療法とインシュリン投与の治療を行っていきます。

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【前立腺肥大】

オシッコの症状
●オシッコに行く回数が増える
●量が少なくなる
●色が赤い

その他の症状
●体重が急激に減る

去勢していないオスに見られる病気

男性ホルモンの過多により、前立腺が肥大する病気。

肥大した前立腺が尿道を圧迫し、オシッコが出にくくなります。

高齢の去勢していないオスがなりやすいので、去勢手術が予防になります。

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【子宮蓄膿症】

オシッコの症状
●オシッコに行く回数が増える
●量が少なくなる

その他の症状
●食欲がなくなる
●吐く
●下痢
●発熱
●腹部が張る

発情期や出産後に注意猫は痛みを自覚できない

メスの子宮の中に細菌が入り、膿がたまって子宮が炎症をおこします。

初期の症状はわかりにくく、進行すると膀胱炎、腎不全、尿毒症などの病気を併発。

発情期や出産後、高齢の猫がかかりやすい病気です。

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【腫瘍】

オシッコの症状
●オシッコに行く回数が増える
●量が少なくなる、出ない
●力む
●色が赤い

その他の症状
●体重が減る
●食欲がなくなる
●貧血

進行しなければ症状は現れにくい

ある程度進行しないと症状が出にくい病気です。

腫瘍は全身にできますが、オシッコからわかるのは、膀胱や生殖器の腫瘍の場合。

はじめは膀胱炎などを疑い、違うようであれば、腫瘍の可能性があります。

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【猫エイズ】

オシッコの症状
●猫エイズ自体にはオシッコへの異常は見られない。抵抗力が弱まることで、泌尿器の病気が発症することも

その他の症状
●リンパ腺が腫れる
●発熱

免疫低下によって膀胱炎などを併発することも

免疫不全の病気のため、猫エイズそのものがオシッコに異常な症状をきたすことはありません。

ウイルスによって病気への抵抗力が弱まり、泌尿器感染のリスクが高まって膀胱炎を発症することがあります。

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【タマネギ中毒】

オシッコの症状
●色が赤い

その他の症状
●元気がなくなる
●食欲がなくなる
●運動をいやがる

血尿が最大の特徴、症状には個体差がある

タマネギや長ネギなどのネギ類は猫の血液の赤血球を壊すため、血尿が出ます。

オシッコの症状や検査だけでは判断できず、飼い主の自己申告で明らかになるケースが多い病気。治療法は与えるのをやめること。

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