【 どうしたらオキシトシンは分泌されるのでしょうか? 】
1.家族や友人と過ごす。
2.感動する、楽しむ。
3.動物とふれ合う。
ここでは、3の動物とふれ合うについて書いていきます。
1と2については、詳しく書かれた他のサイトにお任せします。
3.動物とふれ合う
オキシトシンは、哺乳類の親子関係や夫婦関係などの「絆」形成に大きく関わっています。
人と人、マウスとマウスなど、同じ種同士では、ふれ合ったりすることでオキシトシンが増加することは分かっていました。
近年、人と犬などの異なる種のふれ合いでも、オキシトシンは増加することが麻布大と自治医大の研究グループによって、確認されました。
人がペットを優しくなでたり、ふれたり、係わったりすることで、人とペットそれぞれのオキシトシンが分泌されオキシトシン量が増えます。
オキシトシンが分泌されると幸福感が生まれるので、人はまた同じようにペットに優しく接するし、ペットも人に優しくしてくれるようになります。
しかし、ただなでたりふれたりすればオキシトシンが分泌されるわけではありません。
なでたりふれたりする相手を「愛おしい・可愛い・好き」と思っていないと、オキシトシンの分泌は増加しません。
いとおしく思っている相手とスキンシップするから、オキシトシンの分泌が増加するのです。
人とペットとの幸せは、相互の関わりによって生まれるものだということですね。
ペットといると幸せを感じる理由は他にもあります。
・副交感神経が優位になる
交感神経は運動時などの興奮した時に活発となるのに対して、副交感神経は体がゆったりとしている時に強く働きます。
副交感神経は、食事中や睡眠時など体を落ち着かせている時に強く働いています。
副交感神経が交感神経より優位になると、精神状態が落ち着き、リラックスしていきます。
ヨガや半身浴をするのも、スポーツ選手が音楽を聴いているのも、副交感神経が優位になり、リラックスできるからです。
・脳血流(酸素化ヘモグロビン)が上昇する
ペットにふれて刺激を受けると、脳血流は明らかに上昇します。
また、猫の「ニャー」や犬の「ワン」などの鳴き声を聞いても脳血流は上昇します。
脳血流が上昇すると、セロトニンの分泌量が増加します。
このセロトニンには、精神を安定させたり、気持ちを前向きにさせてたり、やる気をアップさせたりする作用があります。
*脳血流とは、脳内の血液循環のことで、酸素化ヘモグロビンを測定します。
< おまけ>
猫のゴロゴロ音には癒し効果がある
猫のゴロゴロ音の周波数は、25ヘルツくらいの低周波といわれています。
この20〜50ヘルツの低周波音は体の緊張をほぐす副交感神経を優位に立たせる効果があるといわれています。
また、低周波音には、「セロトニン」を分泌させる効果もあります。
フランスではこれを利用し、ゴロゴロ音を治療やリラクゼーションに取り入れた「ゴロゴロ・セラピー」が行われているという話もあります。 |